與真司郎 Photo2

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 昔に比べたら男性ファンも本当に増えたし、親子で応援してくださったり、ファン層が年々、老若男女になっていったことも嬉しかったですね。コロナ禍前は、街の洋服屋さんで男の子から「與さんですよね?」って声を掛けて頂いたりして。そういうときに、いろいろな方に音楽を聴いて知ってもらえたんだなって感じられたし、16年間、活動を続けてこられて良かったな…と思っています。

 AAAの活動休止が決まった時から、ソロアーティストとしての活動休止も考えていました。音楽活動としてはAAAがあってこそだと思っていて、ソロアーティストとして音楽活動をしてテレビに出たい、ツアーをしたい…みたいな達成したい目標がなかった。與真司郎=AAAということは、ファンの皆さんも理解してくれていると感じています。AAAの音楽活動を通して好きになってくださった方が大半だと思うので、アーティスト活動休止する前に最後にファンの方に感謝の気持ちを伝えたいという思いでアルバムを制作してソロツアーをやることにしました。ファンの皆さんには、ぼくがAAAとして帰ってくるまでの休止前最後に、愛を届けたいなと思っています。

 考えてみると、小学校1年生から、本当に休みのない人生だったんですよ。野球チームに入っていたので、土日は練習があったし、中学に入ってからはダンスを始めたから休日も練習をしていて。中学を卒業した2日後には、(オーディションに合格してレッスンを受けるために)東京に上京してきたので、学校とレッスンの繰り返しで土日に友達と遊びに行くこともできなかったから。予定がない生活を一度してみたかった…という気持ちも正直ありました。

 でも、インスタやツイッターに寄せられたファンからのコメントを見ると、0か100かの判断をして活動を全くやめるというのは違うのかな…と思うようになったんです。最近は、自分のポジティブで明るい性格を、ファンの方が好きでいてくれるのが伝わってくるので。AAAが帰ってくるまでは、音楽とはまた違うところでファンのみんなに自分の考えをシェアしていきたいです。AAAがまた帰ってくるときにはぼくも帰ってくるし、すごくいい状態でファンの皆さんに届けられたらいいな…と思っています。

【運命:運命的なターニングポイントは?】

ターニングポイントはアメリカのLAに留学したこと。グループ活動が10年経った頃、他のメンバーはソロでもいろいろ活動していくことを聞いていて。もともと、ぼくはAAAのことしか頭になくて、ソロでやろうという気持ちが自分の中にはなかったんです。じゃあ、自分は何をしようかと考えた末に、LAの大学に留学することにしました。そこで友達も増えたし、このまま住み続けたいなと思うようになって。メンバーがソロ活動をしているときは、自分はLAで暮らそうって決めました。

 LAではみんなAAAのことも知らないし、自分のことを0の状態でフラットに見て接してくれて…。向こうの人は自分の考え方をシェアすることが多いから、いろいろな人の考えを聞く中で、そういう考え方もあるんだということを知って、自分の考え方も大人になった気がします。

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