北新地のパーティ

 安倍晋三の関西人脈──。かつて全国の公共事業を牛耳ってきた自民党田中派の流れをくむ実力政治家たちは、地方の主要都市に後援組織やスポンサーを開拓し、資金力を培ってきた。半面安倍に関しては、地元山口県や北九州地方の後援者の話はときおり耳にする。だが、大阪とのつながりはあまり知られていない。大阪市長だった橋下徹や府知事の松井一郎と定期的に食事会を開き、安倍政権が憲法改正で歩調を合わせる維新の会を後押ししてきたイメージはあるが、そのほかに関西との接点はほとんど報じられてこなかった。

 一方、籔本でいえば、ネット上にある〈安倍晋三ファンページ〉の、〈アベノニッシ(2017/5/4) ~安倍総理の一日~〉にこうも書かれている。

〈【午前】6時48分、山梨県富士河口湖町のゴルフ場「富士桜カントリー倶楽部」。増岡聡一郎鉄鋼ビルディング専務、籔本雅巳錦秀会グループCEOらとゴルフ。

【午後】2時24分、別荘。5時33分、昭恵夫人、萩生田光一官房副長官、長谷川栄一首相補佐官、秘書官らとバーベキュー〉

 休みになると、大阪から馳せ参じて安倍とゴルフに興じる籔本。いったいどのような間柄なのだろうか。

「ヤブちゃんにとって安倍さんは、総理になるずっと前からの付き合いやさかい、それは親しいですよ。安倍さんが総理に返り咲いた次の年でしたか、北新地に安倍さんを招待して大騒ぎになったこともありました」

 高級クラブが軒を並べる大阪の繁華街、北新地を探索すると、そう話すママもいた。加計学園の加計といい、夫人の昭恵といい、長年持病の潰瘍性大腸炎のせいでアルコールを受け付けなかった本人の周囲には、なぜか酒豪が多い。巨大医療法人グループを率いる籔本の豪遊ぶりもまた、北新地ではかなり有名なようだ。

「4年近く前、ヤブちゃんの行きつけのクラブが3軒目の系列店を出すことになり、彼がお祝いしようとママに持ちかけた。で、総理を招待しようと。北新地の牛寶という松阪牛の懐石料理店で食事して、そのあと店を貸し切りにしてパーティを開くという趣向をヤブちゃんが考えたみたい。クラブのオープン記念で時の総理を呼べるくらい力があるんやね、と新地で評判でした」

 北新地の事情通はそう言った。グルメサイトでは、牛寶は滅多に予約の取れない高級店で、「ひとり当たり3万円~」と書かれているが、実際は7万円以上、10万円近くかかることも珍しくない。事情通が囁く。

「ヤブちゃんはひと晩何百万円も使うような人だから、そんなものは平気なんでしょう。医者仲間やクラブのママや女の子たちといっしょに牛寶で腹ごしらえをしてから、店に繰り出すつもりやったんやね。ところが、どこから総理のことが漏れてしもたんか、ひょっとすると黒塗りのハイヤーが牛寶の前にいたからかもしれへんけど、話が広まってもてね。総理が食べている最中に野次馬が100人くらい、店の前に集まって大騒動になってしもたんです」

 むろんお忍びの新地遊びだったが、こうなるとマスコミに嗅ぎつかれる恐れが大だ。結果、クラブのオープン記念パーティは急きょ中止になったという。

「安倍総理は予定を変更して、車に乗り込んでどこかへ行ってしまいました」(同前)

 このときの騒ぎは、今も北新地のクラブママの間で語り草になっている。

関連記事

トピックス

中居の近影をキャッチ(2025年12月下旬)
《ゴルフ用ウェアで変装して百貨店に…》中居正広、外出頻度が増えている 表舞台では“盟友たち”が続々言及する理由
NEWSポストセブン
16年ぶりに写真集を出す皆藤愛子さん
16年ぶり写真集発売の皆藤愛子 「少し恥ずかしくなるくらいの素の姿や表情も、思い切って収めていただいています」
週刊ポスト
サッカー日本代表・森保一監督
サッカー日本代表・森保一監督 優勝を目標に掲げるW杯への意気込み「“日本人ならできる”という姿勢を示し、勇気や自信を届けたい」 
女性セブン
トランプ大統領と、金正恩氏(AFP=時事)
トランプ大統領は金正恩氏を「マドゥロ方式」で拘束できるのか──荒唐無稽と笑えなくなった国際政治の危険な“初夢”
NEWSポストセブン
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
《へそ出しタトゥー美女の変わり果てた姿》中国インフルエンサー(20)がカンボジアの路上で発見、現地メディアに父親が答えた“娘と最後に連絡した日”【髪はボサボサ、うつろな表情】
NEWSポストセブン
プロ棋士の先崎学九段(左)と日本推理作家協会の将棋同好会代表を務める小説家の葉真中顕氏
【2026年の将棋界を展望】崩れ始めた「藤井聡太一強」時代、群雄割拠を抜け出すのは誰か? 伊藤匠二冠だけじゃないライバルたち、羽生世代の逆襲はあるか【先崎学氏×葉真中顕氏対談】
週刊ポスト
米国によってニコラス・マドゥロ大統領が拘束された(時事通信フォト)
《大統領拘束を歓迎するベネズエラ国民の本音》「男女ともに裸にし、数日間眠らせず、窒息を繰り返させる…」国連に報告されていた“あまりに酷い拷問のリアル”
NEWSポストセブン
運転席に座る中居(2025年12月下旬)
《三歩下がって寄り添う高級ジーンズ美女》中居正広を今もダンサー恋人が支える事情「この人となら不幸になってもいい…」過去に明かしていた結婚観との一致
NEWSポストセブン
一般参賀にお姿を見せた上皇さまと美智子さま(時事通信フォト)
《新年を寿ぐホワイトドレス》「一般参賀に参加いただく必要があるのか?」美智子さま“お手振りなし異変”報道で波紋…上皇ご夫妻が行事に込める「内に秘められた心の部分」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン