最終手段はトイレの配管を叩く
トイレに入った直後、地震に襲われ、揺れで鍵が壊れたり、ドアがゆがんだりして閉じ込められる可能性もある。ひとり暮らしの場合、絶望的な状況だろう。閉じ込められてしまい、近くに人がいない場合、どうすればいいのだろうか。
「窓があれば大声を出して人を呼ぶ。ない場合は、配管をトイレブラシなどの硬いもので叩いて音を出しましょう。配管は遠くまで通じているので、誰かが異変に気づいてくれるかもしれません」(和田さん)
タワーマンションなどでは、地震によって配管が破損し、流れなくなることも。その際に無理に流し続けると、下の階の住人とトラブルになってしまうかもしれない。
「汚物が配管から漏れ出し、下の階の天井にしみができたり、悪臭で暮らせなくなることも。東日本大震災では、仙台市内のマンションで1階の住宅のトイレで下水が逆噴射したケースもありました。1回流しても流れない場合は、避難所のトイレか、市販の簡易トイレを使いましょう」(国崎さん)
※女性セブン2021年10月28日号