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11年で15勝の斎藤佑樹 高卒でプロ入りしていたらどうなっていたのか

1年目は活躍できなくても2年目で飛躍する選手は多い

「斎藤と同じように、甲子園で大活躍した線の細い投手といえば、桑田真澄(PL学園→巨人→パイレーツ。現・巨人投手チーフコーチ補佐)が思い出されます。当初、早大進学を表明していたが、巨人に1位指名されてプロ入りした。密約説なども疑われましたが、桑田真澄の野球人生を考えた場合、高卒でプロ入りして正解だったでしょう。1年目こそ2勝に終わりましたが、2年目に15勝を挙げて沢村賞と最優秀防御率を獲得。4年目までに44勝をマークしています。少なくとも大学に行っていたら、この分の勝ち星はなかった」

 斎藤や桑田と同じ甲子園の優勝投手である松坂大輔は、横浜高校から西武に入団。1年目から3年連続最多勝に輝き、4年で51勝を記録した。高校3年の時に春夏連覇を果たした大阪桐蔭高校の藤浪晋太郎は阪神入団1年目から3年連続2桁勝利、4年で42勝している。甲子園で斎藤と投げ合った田中将大は楽天に入って、4年で46勝を挙げた。

「平成で高卒1年目から2桁勝ったのはこの3人だけですから、斎藤が高卒1年目から活躍したかどうかは未知数です。しかし、桑田の例もありますし、ヤクルトの奥川恭伸は1年目こそ1試合のみの登板でしたが、2年目の今年は9勝を挙げている。

 他にも涌井秀章(西武)は1勝→12勝、前田健太(広島)は1軍登板なし→9勝、松井裕樹(楽天)は4勝→3勝33セーブ、山本由伸(オリックス)は1勝→4勝32ホールドと、高卒2年目に飛躍した投手はたくさんいます。もし斎藤が高卒からプロ入りしたら、2年目、3年目辺りから活躍したかもしれない……と夢想してしまいますね。

 プロと大学では体へのサポート体制も全然違いますし、大学時代の故障も避けられたかもしれない。そんな意味のない妄想をしてしまうほど、斎藤佑樹という投手には魅力がありました」

 2006年夏に日本中を沸かせてから15年。10月17日のオリックス戦(札幌ドーム)の引退試合を最後に、1人のスターがマウンドを降りる。

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