国内

大阪偕星で問題続発 のぞき被害で学校を辞めた女子柔道部員の悲痛告白

学校としての対応が問われている

学校としての対応が問われている

 大阪市生野区にあるスポーツ強豪校の大阪偕星学園高校で問題が続発している。野球部でコーチを務めていた水落雄基被告が、部員へのわいせつ行為で8月に逮捕され、10月2日には強制性交致傷容疑で追起訴された。さらに、本誌・週刊ポストの取材により、同校の男子柔道部員が女子更衣室の“のぞき”をはたらき、被害に遭った女子生徒が学校を辞めることを余儀なくされていたことが明らかになった。

 9月まで大阪偕星学園高校の2年生女子柔道部員だったAさんは、沈痛な面持ちでこう話す。

「6月24日に、男子柔道部員7人が学校に来なくなって、同級生から彼らが“のぞき”をしていたと聞かされました。見つかった時の現場に私はいなかったのですが、後で母が学校に連絡したところ、私の着替えがのぞかれていたことが分かったんです」

 Aさんが通う大阪偕星学園高校では、今年に入って野球部のコーチによる部員へのわいせつ行為が事件化していた。全国紙社会部記者はこう話す。

「学校内では1月に発覚し、水落被告は3月に懲戒解雇されていたが、8月に入って強制わいせつ容疑で逮捕・起訴された。野球部員を呼び出してわいせつ行為に及び、部員たちにPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症させた疑いがある。さらには過去に勤務した学校にも被害者がいるとみて調べが進められている。当初、学校名を伏せられたかたちで報じられていたが、10月に入って実名で報じられ、関西の教育関係者を中心に注目を集めています」

 そんな同校で起きていたのぞき問題について、Aさんとともに本誌の取材に応じた彼女の母親は、経緯をこう説明する。

「柔道場と同じフロアにある女子更衣室の窓の目隠しシートに、男子柔道部員たちが小さな穴を空けてのぞきをはたらいていたんです。普通科の女子生徒が着替えている時に部員7人がのぞきの現場を押さえられて問題が発覚したが、結局、体育の授業の着替えと女子柔道部、他の一部の部活がのぞかれていました。

 被害に遭った女子生徒たちの親が学校に呼ばれて教頭から事情説明があったのですが、当初、加害者7人と保護者はその場にいなくて謝罪すらありませんでした。それがおかしいと指摘したら、やっと2日後に加害者と保護者たちも集まって頭を下げられましたが、その後も詳しい説明はなく、他の被害者や保護者がどのような説明を受け、どう納得したかもわからない。誠実とは思えない対応ばかりでした。

関連記事

トピックス

「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン