【お茶の間では、バラエティー番組「痛快TV スカッとジャパン」で演じ続けてきた「イヤミ課長」でお馴染み。現実離れした大悪人よりも、部下をネチネチとイビる小悪人としての芝居が好評な木下らしい、リアリストな視点だった】
木下:ヤクザを美化しているようにみえるシーンがあると、フィクションだとしても地上波ドラマとして大丈夫かなってことは心配しましたが、この作品の原作も作品も素晴らしくて、そんなことはまったく無かった。この「ムショぼけ」に習えば、フィクションならば、ちゃんと描きたいものが遠慮なく制作できるように思います。そんな今後のドラマ界の指針になるような作品になってほしいです。
──今作には、俳優・木下ほうかのそんな高尚な願いも密かに込められていた。