たしかに、小室さんは費用がかかるアメリカ留学までしているのに、なぜお金を返せないのか・返さないのかという世論は多かった。
〈このような経緯で、たとえ話し合いでの解決が困難だとしてもこれを試みてみるのが最もよい選択[注5]だと判断し、元婚約者の方とお互いの認識についてきちんと話し合い、ご理解を得たうえで解決するためにはどうすればよいか、考えながら対応していくことに決めました。
解決金については、これまで元婚約者の方にご提案することはしていません。きちんと話し合いをすることなく解決金を材料に話し合いを終わらせるのは本当の意味での解決にはなりませんし、本当の意味での解決にならなければ、解決金をお渡ししても借金だったことにされる可能性は否定できないままで本末転倒になると考えたためです。過去の経緯に関する認識の食い違いについてお互いが納得できた場合には、解決案の1つとしてご提案する可能性を考慮しながら母や母の代理人とも随時話し合ってきましたが、結局元婚約者の方との話し合いが進まなかった(詳しくは後出の「6」で説明します)ことからそうした提案には至っていません。〉
小室さんが、金銭トラブルでなぜ元婚約者にお金を渡して解決しようとしなかったのか──その真意は「きちんと話し合って過去の経緯について認識の食い違いを解消する」ことが重要と考えていたからのようだ。
この文書は世間から大きな批判を浴び、4日後の4月12日には小室さんは一転して代理人弁護士を通じ「解決金を支払う意向がある」と発表した。
しかしその後進展はなく、10月に入って、元婚約者は〈佳代さんからの解決金の提案については、体調の問題もあり進展はありません〉〈佳代さんの代わりに圭さんが提案したいという旨を上芝弁護士(注:佳代さんサイドの弁護士)から受け取りました〉とするコメントを発表している。
結婚延期の要因になった金銭トラブルについて未解決のまま迎えることになった寿ぎの日。このあとの会見で、小室さんの口からは解決に向けた言葉が発せられるだろうか。