10年間で時効となった1億円超の当せんは145本も

 時効の大半は、当せん金額の小さい300円などが占めている。ただ、そればかりではない。中には当せん金額1億円以上の高額当せんも相当数含まれている。

 時効となった高額当せんの本数をまとめたのが、別掲図2のグラフだ。近年は、毎年度10本前後が時効を迎えている。特に2013年度には21本もの1億円当せんが換金されずに終わっている。

【図2】高額当せん金の時効本数の推移

【図2】高額当せん金の時効本数の推移

 さらに高額の当せん金4億円以上でみても、毎年度1~4本の時効が発生している。

 このように、億円単位の当せん金を換金せずに時効となってしまうのは、「もったいない」どころの話ではない。もし時効後に何かのきっかけで買ったくじが当せんしていたことに気付いてしまったら、生涯悔やんでも悔やみきれないだろう。

ジャンボ&ミニの当せん確認取り違えに要注意

 宝くじの当せん金の時効はどうして起こるのか?

「宝くじを買ったこと自体を忘れてしまった」
「宝くじの当せん確認をするのが億劫だった」
「300円などの末等が当せんしたが、小額の当せん金を換金するのが面倒だった」
「ジャンボとジャンボミニの当せん確認を取り違えてしまった」
「買った宝くじをどこかに無くしてしまった。」

――など、いくつかの理由が考えられる。

 購入自体を忘れてしまったり、確認が億劫だったりするのは、意識を高めて防ぐしかないだろう。せっかく宝くじを買ったのだから、なんとか忘れずに、ぜひとも当せん確認にこぎつけたいところだ。

 また、小額の当せん金も面倒くさがらずに、換金したほうがいいだろう。

 ジャンボとジャンボミニの当せん確認の取り違えは要注意だ。特に、両方のくじを買っている場合は、誤って「ジャンボの宝くじの当せんを、ジャンボミニの当せんの表で確認する」といったミスが起こりかねない。ここは、それぞれの当せんの確認を冷静に行いたいところだ。

 いったん確認が終わった後、「もしかしたら、もジャンボとミニの当せんの表を間違ってみていないだろうか?」とチェックをしてみるのもいいだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン
今年の”渋ハロ”はどうなるか──
《禁止だよ!迷惑ハロウィーン》有名ラッパー登場、過激コスプレ…昨年は渋谷で「乱痴気トラブル」も “渋ハロ”で起きていた「規制」と「ゆるみ」
NEWSポストセブン
アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで5歳の少女が意識不明の状態で発見された(被害者の母親のFacebook /オハイオ州の街並みはサンプルです)
【全米が震撼】「髪の毛を抜かれ、口や陰部に棒を突っ込まれた」5歳の少女の母親が訴えた9歳と10歳の加害者による残虐な犯行、少年司法に対しオンライン署名が広がる
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《新恋人発覚の安達祐実》沈黙の元夫・井戸田潤、現妻と「19歳娘」で3ショット…卒業式にも参加する“これからの家族の距離感”
NEWSポストセブン
キム・カーダシアン(45)(時事通信フォト)
《カニエ・ウェストの元妻の下着ブランド》直毛、縮れ毛など12種類…“ヘア付きTバックショーツ”を発売し即完売 日本円にして6300円
NEWSポストセブン
レフェリー時代の笹崎さん(共同通信社)
《人喰いグマの襲撃》犠牲となった元プロレスレフェリーの無念 襲ったクマの胃袋には「植物性のものはひとつもなく、人間を食べていたことが確認された」  
女性セブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン