国民からの人気が高いことを改めて示された(2021年12月、東京・千代田区、共同通信社)
愛子さま人気は想像以上だった
「歌会始の儀」の今年のお題は「窓」。天皇陛下は、コロナ禍にあえぐ世界が平穏を取り戻すことを願われ、雅子さまは、昨年お引っ越しされた御所の窓からご覧になった自然の豊かさを詠まれた。
「雅子さまが御歌を披露されるとき、陛下が雅子さまに微笑みかけられていたのが印象的でした」(皇室記者)
愛子さまは、高校2年時にイギリスのイートン校へ短期留学した際の、心弾むお気持ちを込められた。
《英国の 学び舎に立つ 時迎へ 開かれそむる 世界への窓》
長年皇室取材を続けている放送作家のつげのり子さんが話す。
「愛子さまのお歌からは、希望に満ち、大空にジャンプするような屈託のなさを感じました。そればかりか、外交官として世界と交流し、国際親善の最前線に立たれていた雅子さまの役割を引き継がれたい、というお気持ちも込められているように感じられました」
学習院大学文学部2年の愛子さまは、日本文学を専攻されている。愛子さまが前述したようなお歌を詠むことができるのは、単なる勉強以上の深い教養をお持ちだからだろう。
「愛子さまの達筆ぶりは有名なところです。小学6年生の頃には『藤原道長』をテーマにレポートを作成。結びは《道長の人生は本当に幸せだったのだろうか》でした。中学の卒業文集では戦争と平和について思いの丈を記されました。また、中学1年生のときには、《私は看護師の愛子》という冒頭で始まる、けがをした動物を相手に主人公が奮闘する物語を創作されています」(前出・皇室ジャーナリスト)
成人される前から、断片的にでも愛子さまのお姿やご活動が報じられるだけで、世間からは「やはり天皇家の第1子である愛子さまはすごい」と感嘆する声が聞こえていた。
「宮内庁には、コロナ禍での公務減少と、それに伴って皇室の存在感が希薄になっていくことへの危機感が強くあります。なによりも、秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんの結婚騒動や、それを巡る秋篠宮家や宮内庁の対応の不首尾で、“皇室離れ”が起きている。愛子さま人気は、そうした逆境における一筋の光です。愛子さまにどんどん公務に出ていただき、皇室人気を回復するのがよい方策のように見えるでしょう。
しかし、愛子さまの人気ぶりは想像のはるか上を行った。あまりに愛子さまへの注目度と人気が集まってしまうと世論を二分する事態を招きかねない。『愛子天皇待望論』の熱が高まりすぎると、混乱につながる可能性があるからです。母である雅子さまは、そういった事態を危惧されているようなのです」(前出・宮内庁関係者)