(宮内庁提供)

帝王教育を充分に受けられるのか(2021年8月、東京・港区、宮内庁提供)

2つの家はまるでシーソーのよう

 愛子さまへの期待が高まる一方、向かい風にさらされているのが秋篠宮家の長男・悠仁さまだ。悠仁さまは、お茶の水女子大学附属中学校の3年生。進学先としては、筑波大学附属高校(筑附高)が有力視されている。筑附高は、毎年30人前後を東大に送り込んでいる全国屈指の進学校だが、それよりも視線が注がれているのは、悠仁さまの“進学方法”だ。

「筑附高へは、『提携校進学制度』を利用されることが濃厚とみられています。お茶の水大と筑波大の間で結ばれた制度で、双方の附属学校の生徒が進学を機に他方の学校へ入学できるというものですが、制定の経緯などを見るに“悠仁さまのために作られたのではないか”という指摘がある。一部には“皇室特権”だと批判の声もあります」(別の皇室ジャーナリスト)

 ただでさえ眞子さんの結婚問題の余波で、秋篠宮家に冷たい視線が投げつけられているなかで、さらに厳しい意見もある。

「悠仁さまは皇位継承順位第2位です。天皇陛下の次世代に限れば、皇位継承権をお持ちなのは悠仁さまのみ。当然悠仁さまには充分な“帝王教育”が施されるべきですが、“これまで次男として奔放に生きてこられた秋篠宮さまにできるのか”“秋篠宮家で育った悠仁さまが天皇の重責を担えるのか”と、将来を不安視する声まで広がっています」(前出・宮内庁関係者)

 天皇家に生まれた一人娘と、筆頭宮家に生まれた男子。年齢も5つしか差がない同世代の愛子さまと悠仁さまが、折に触れ比較されるのは、避けられないことだ。

「かつては、適応障害による雅子さまの療養のトンネルが続き、公務を満足に果たせない時期が延びると、秋篠宮家への期待感が高まった時期がありました。愛子さま誕生後は、2004年に小泉政権が、女性・女系天皇を容認する報告書を取りまとめたことで、視線が一気に愛子さまに集まった。

 かと思えば、2006年に41年ぶりの皇族男子として悠仁さまが誕生し、またしても世間の興味は秋篠宮家に。2つの家は、まるでシーソーのように交互に期待と注目を浴び、そのたびに答えのない比較に晒されてきたのです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 まさにいま、愛子さまと悠仁さまは「天皇」を巡ってそのような状況にある。愛子さまの存在感が増せば増すほど、「愛子天皇待望論」は盛り上がる。対して有識者会議は、悠仁さままでの皇位継承順位は「ゆるがせにしてはならない」と結論づけた。

「『愛子天皇』派と『悠仁天皇』派で国論が二分されてしまうと、ただでさえ安定的ではない皇位継承が、ますます不安定になります。雅子さまも、そのような状況には“待った”をかけたいでしょう」(前出・宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
若隆景
序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン