国内

愛子さまに高まる天皇待望論 懊悩する雅子さま「表舞台から隠す」への反転

愛子さまの将来を案じられている(2016年12月、東京・千代田区、写真/アフロ)

愛子さまの将来を案じられている(2016年12月、東京・千代田区、写真/アフロ)

 ご快復の途上ながら、雅子さまは「国母」のお役目を果たされようとしている。一方、「愛子さまの母」でもある。成人以降、過剰といえるほどに膨らむ愛子さまへの期待には雅子さまも戸惑わずにはおられまい。愛娘を守るために導き出された答え──。

 はるか以前より、皇室と一般国民との間には、分厚い「菊のカーテン」が存在した。「敬愛と畏怖」という精神的な結びつきがありながら、決して交わることのない両者の関係性は、戦後、時代が進むにつれ大きく変化した。

 特に、上皇ご夫妻が築かれた「平成流」は、美智子さまが民間から初の皇太子妃として皇室入りしたこととも相まって、「開かれた皇室」を象徴していた。カーテンは徐々に薄くなってきたのだ。

 その姿勢は、令和の皇室にも受け継がれている。昨年12月24日、秋篠宮さまが「日本学生科学賞」の表彰式に臨席された。その際、オンラインで交流された中高生との会話が、音声つきでメディアに公開された。

「式典での挨拶を除くと、皇族方と一般の人とのやりとりの音声が公開されるのは極めて異例です。2019年に雅子さまが秋田県を訪問された際、動物の保護施設で、犬に“みよちゃん、いきますよ”と声をかけられた様子が伝えられたときも、大きな反響がありました。会話には、感情や個性が表れやすく、皇族方のお人柄が伝わりやすい。“カーテン”で秘することだけが皇室を守るわけではありません。非常に画期的な試みです」(宮内庁関係者)

 いま、多くの国民が関心を寄せているのが、昨年12月1日に20才の誕生日を迎えられた愛子さまだ。

「12月5日に行われた成年行事では、報道陣の前での立ち位置について、事前に両陛下に相談されるなど入念に準備されたといいます。国民からどう見られているかの重要性を充分理解されているからでしょう。その効果もあって、成年皇族となられた愛子さまの成年は祝福をもって広く受け止められました」(皇室ジャーナリスト)

 年末に初の宮中祭祀を経験され、元日には成年皇族として最初の公務である「新年祝賀の儀」にも臨まれた。ところが一転、「講書始の儀」(1月14日)や「歌会始の儀」(18日)には、学業優先で試験期間中ということもあり、出席されなかったのだ。

 しかし遡ってみると、愛子さまの前に成年皇族になられた秋篠宮家の次女・佳子さまは、成人して初めて迎えた新年、講書始の儀にも歌会始の儀にも出席されたことがある。学習院大学を中退され、国際基督教大学(ICU)への入学を目前に控えていた時期だった。愛子さまへの注目度が高まっていた矢先の“愛子さま不在”──「菊のカーテン」はなぜまた分厚くなったのか。そこには母である雅子さまの憂いが見え隠れするようだ。

関連記事

トピックス

12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)
《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」
週刊ポスト
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン