「広沢と江藤は11年、小笠原は12年、清原は13年続けて100試合以上に出場し、その翌年に一気に成績が落ちています。広沢や江藤、清原はその前から以前と比べて打てなくなっていました。小笠原は飛ばない統一球の影響もあったとはいえ、ガクンと成績が下がった。
小笠原以外の3人が不振に陥り始めたのは、いずれも30代前半で昨年、今年の丸と同じような年齢なんですよね。しかも彼らも丸と同じように四球が減っていた。不振になると、結果を欲しがるあまりボール球に手を出してしまうこともあるのでしょう。巨人はすぐに補強でカバーする体質を知っているため、焦りが打席で出るのかもしれません」
現在は、広沢や江藤、清原が移籍してきた当時にはなかった交流戦が開催されており、数試合に限られていた地方球場の主催試合やナイター翌日のデーゲームが増加。以前のFA戦士にはなかった目に見えない疲労も丸にはあるだろう。
「昨年、丸が極度の不振に悩むとは原監督も計算外だったのでしょう。2011年に小笠原が突然の衰えを見せた時は、本職ではない脇谷亮太や亀井善行にファーストを守らせるなどバックアップ要員を用意できておらず、優勝を逃す原因のひとつになった。その翌年は小笠原の復活を期待しながらも、エドガーやボウカーという外国人にファーストで起用して日本一になっている。
今年の巨人は新外国人野手の2人が外野ですし、昨年FA移籍してきた梶谷隆幸や若手の松原聖弥もセンターを守れる。そしてキャンプでは2年目の秋広優人がセンターの練習もしている。丸のライバルは外野を守れる選手全てと言ってもいいかもしれない。それくらいレギュラーは確約されていないと思います」
このまま終わるわけにはいかない丸。再びチームを牽引できるか。