おばさん旋風が吹き荒れるのは女優の世界だけではない。お笑い界でも、マツコ・デラックス(49才)が「2人はクイーン・オブ・地に足よ」と絶賛し、亀梨和也(36才)も「癒される」と顔をほころばせるおばさんコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」は、いまや誰からも愛されるお茶の間の人気者になっている。
渡辺江里子(49才)と木村美穂(48才)が2007年に結成した阿佐ヶ谷姉妹は、何気ない中年女性の日常をコミカルに描く芸風でじわじわとファンを増やし、現在ではレギュラー出演するテレビやラジオは週5本以上にも。著書『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』もNHKでドラマ化されるなど、のんびりした芸風とは反対に、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ぶりだ。
石原慎太郎さん(享年89)が「文明がもたらした最も悪しき有害なものはババアなんだそうだ」と発言したかつての日本において、「おばさん」は「なりたくない存在」だった。そんな彼女たちの逆襲が、密やかに始まっているのだ。
※女性セブン2022年3月10日号