復帰に姉・真希は「頑張ってみればいいじゃん」
妻・千鶴さんと楽しげに語る後藤
──ご自身の過去に対して、今はどんな気持ちを抱いていますか?
祐樹:EE JUMPだった頃の自分は、本当に子どもだったと思います。物事に対する良し悪しの判断がつかないまま、芸能活動をしていました。今は、自分を応援してくださる方の大切さが身に沁(し)みました。
──今後は講演活動にもご興味があるそうですね。過去の自分のような非行少年にどんなことを伝えていきたいですか?
祐樹:僕の周りにはやんちゃな子たちが多くて、善悪の感覚が完全にズレていました。自分が逮捕された瞬間、全く悪いことをしたとは思わず、「刺激的なゲームに失敗してしまった」くらいに考えていました。僕の場合、そこから立ち直れたのは家族の支えがあったからです。大切な人たちに迷惑をかけてしまったことを理解して、「更生しなきゃいけない」と痛感し、地元の悪い仲間と縁を切りました。
非行少年たちが更生するために重要なのは、人間関係を変えること。身を置く環境というのは、とても大きいんです。とはいえ、いくら周囲に不良が多くても犯罪に関わらずに育っていく人も、世の中にたくさんいるわけですが……。周りに流されないための気持ちの保ち方なども伝えていけるんじゃないかと思います。
──芸能活動を再開するにあたって、相談した相手はいますか?
祐樹:姉の真希ちゃんです。僕がYouTubeなどを一生懸命にやっていたのを知っていたので、「頑張ってみればいいじゃん」と喜んでくれました。
──祐樹さんが逮捕されたとき、ご自身の芸能活動にも影響があるはずなのに真希さんは決して声を荒らげなかったそうですね。
祐樹:子どもの頃は姉弟ケンカもしましたが、僕が最初に芸能界に入った頃くらいからケンカらしいケンカをした記憶はありません。どんなに僕がちゃらんぽらんなことをしても、真希ちゃんは怒りませんでした。たぶん3人の姉の中で、真希ちゃんが一番僕の性格を理解してくれているんですよ。
──千鶴さんの目から見て、真希さんはどんな人ですか?
千鶴:とにかく安定感があって、かっこいいところばかりの人だと感じています。
──芸能界を再開して、共演したい相手はいますか?