レジ袋有料化で街の景色が変わった
オバ:なるほどねえ。ところでちょっとお聞きしたいんだけど、小泉進次郎議員がエコ意識を高めるためにレジ袋を有料化すると言ったでしょ? あれ、いまだに納得していないんだわ。それでどれだけCO2が削減できたのよ。
滝沢:それ、ぼくにも言い分があります(笑い)。というのも、あれからゴミ集積所が激変したんですよ。以前はタダのレジ袋をみんなゴミ袋代わりにしてポイポイ捨てるから、それを素早く拾って集めるのがなかなかの重労働だったんです。風が吹くとレジ袋が飛ばされて木にぶらさがったりして。
みんなタダのものを大事になんかしないですからね。
だけど、たとえ数円でも値段がついたら、ゴミ集積所からレジ袋がほとんどなくなりました。
オバ:そうなんだ! で、私は何から始めたらいい?
滝沢:ぼくは、可燃ゴミと不燃ゴミを減らすという点にこだわっています。たとえば、封筒は可燃ゴミにしないで名前のところだけを切り抜いてそこだけシュレッダーにかけてあとは資源にする。
生ゴミも徹底的に小さくしています。
うちはまだ子供が小さいのでおむつを使っているんですけど、4人家族で1週間45Lの袋ひとつで余ります。
オバ:よしゃ。やります!
【プロフィール】
マシンガンズ 滝沢秀一さん/生活のため、2012年からゴミ収集会社に正社員として就職。現在も芸人と二足のわらじで活動している。妻との共著『ゴミ清掃員の日常』(講談社)ほか著書多数。
「オバ記者」こと野原広子さん/茨城県出身。富士登山、空中ブランコ、ダイエット、親の介護など体験記が得意。『で、やせたの?』(小学館)が好評発売中。
取材・文/野原広子 撮影/森浩司
※女性セブン2022年3月24日号