批判の声も上がった、学習院初等科時代の「同伴登校」
これまで多くの国民が、まるで“わが子”を見つめるように愛子さまの成長を見守ってきた。しかしこの先は、現実問題として「愛子さまはいつ皇室を去られるのか」という問いが重くのしかかる。
皇室典範は《皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する》と定める。父方が天皇の血筋である「男系」の「男子」のみが皇位を継承するとの定めであり、天皇の娘である愛子さまは「男系」でも「女子」であるため即位することはできない。
また、皇室典範には《皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときには、皇族の身分を離れる》と規定されている。つまり、愛子さまは結婚される前は1人の皇族として公務を担う存在であっても、結婚後は民間人として生きていかれるわけだ。それでも「愛子天皇待望論」が生じるほど、その存在感は圧倒的だ。
「会見は完璧だったといっていいでしょう。手元の原稿に一切目を落とされることなく、記者たち一人ひとりの目を見て話されるお姿は、陛下のなさりようと重なりました。“愛子さまこそ天皇にふさわしい”という意見が出てくるのは自然なことだと思います。
一方で『愛子天皇待望論』は、国民世論の分裂を招き、皇室制度に混乱を来します。それゆえ、愛子さまに過剰にスポットライトが当たり、期待が高まりすぎるのは、皇室と国民世論の穏やかな関係という観点からは決して歓迎されることではないのです」(宮内庁関係者)
対照的な門出となったのが、秋篠宮家の長男・悠仁さまだ。奇しくも、愛子さまが成年会見を行われたのと同じ日、悠仁さまはお茶の水女子大学附属中学校を卒業された。今春、悠仁さまは名門国立校の筑波大学附属高校(筑附高)に進学される。皇位継承権を持つ男性皇族として、戦後初めて「皇族のための学校」である学習院以外の高校へ進まれることになる。
進学に際して悠仁さまが利用された、お茶の水と筑波の両附属校の間で結ばれている「提携校進学制度」をめぐっては「皇室特権ではないか」との批判が上がった。
「この制度は、2017年、悠仁さまの中学選びのタイミングでできたため、“悠仁さまのために紀子さま主導でできた制度ではないか”とささやかれてきた。合格の判定基準はあいまいで、国立の学校にもかかわらず制度を利用した人数さえ非公表であり、不透明な制度だと指摘されてきました」(進学塾関係者)