芸能

井上公造氏インタビュー「スキャンダルを起こした人のほうが芸能人はおもしろい」

井上公造

井上公造が芸能リポーター人生を振り返って一文字。その心は「情報は信じるところから始めないとダメ」(撮影/平野哲郎)

 芸能リポーターを3月いっぱいで卒業した井上公造さん(65才)。芸能ニュースの第一線で走り続けたこの36年、いろいろなことを見聞きしてきました。現場主義だからこそ知る芸能人との秘話とこれからの芸能界への思いとは──放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、井上さんに話を聞きました。これが「最後のインタビュー」です!

張り込み現場で宮沢りえチャンに顔バレした

山田:3月いっぱいで、東京、名古屋、大阪、福岡でのレギュラー番組すべての降板を決断されたのは、いつ、どういう理由だったんですか?

井上:芸能リポーターを辞めるということは50才くらいのときから考えていました。だから15年ほど前ですね。

 その頃から、自分が思い描いていた芸能リポーター像みたいなものの限界が見え始めていた。自分でネタを仕込んで張り込みをして裏取りをして、本人に直撃を試みたり、プロダクションサイドと掛け合ったりしてモノにしていくには時間もお金もかかることが皆さんにもおわかりいただけると思うんですが……テレビの世界でそれができなくなってきた。

山田:予算との折り合いがつかなくなったってことですね。わかります。

井上:もう1つの理由は、テレビ出演が増えたことでぼくの知名度が上がってしまって、張り込み現場で“顔バレ”することが多くなっちゃって。もう時効だと思うからお話ししますけれど、賀来千香子サン(60才)が宅麻伸サン(65才)と結婚する前、別の男性と交際していましてね、飯倉の『キャンティ』の向かい側で張り込んでいたんです。

山田:芸能人御用達のイタリアン!

井上:そうです。そこでデートしているという情報があって、カメラも呼んでスタンバイしていたら、賀来サンより先に宮沢りえチャンが店から出て来て。「あ、井上さんだ。誰を張っているんですか?」って。ダメだ、こりゃ……って思いました(笑い)。

山田:でも、井上さんをテレビで見られなくなるのは本当に寂しいです。共演されている皆さんは、なんて?

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