井上:(笑い)長くやっているとね。旅行代理店や航空会社にも知り合いができるんですよ。ハワイの芸能人エピソードでもっとも有名なのは、神田正輝サン(71才)と松田聖子サン(60才)が映画『カリブ・愛のシンフォニー』の撮影で訪れたとき、飛行機のファーストクラスで1枚の毛布にくるまって手を繋いでいたんですって。それを見たのが当時、内田裕也さん(享年79)の愛人だったCAさんで。その話を裕也さんが積極的に広めたせいで多くのマスコミが知ることになった(笑い)。これも時効ということで、お許しを。
山田:そして空港で思い出す、ワイドショー史に残る名場面といえば、山田邦子サン(61才)と井上さんのバトル!
井上:「あんた、モテないでしょ。彼女いないでしょ」ってブチ切れられて。その後、手打ちしましたけどね。
山田:ほかに名場面というと?
井上:風吹ジュンさん(69才)が離婚したとき、確実な裏が取れていたぼくはご自宅前で直撃をしたんです。でも「なんですか? それ」と言われて……。「すみません、●日に離婚届を提出されましたよね?」と言ったら、「なんで知ってるの?」と驚かれました。
“恋多き女”として知られる大竹しのぶサン(64才)のご自宅前では連続して13日間、張り込んだことがあります。(明石家)さんまサン(66才)と離婚して野田秀樹さん(66才)と噂が出始めた頃ですね。大竹サンがご自宅にいるかどうかはなかなかわからなかったんですが、毎日、二千翔さん(37才)やIMALUちゃん(32才)は学校や幼稚園に通うため出てくるんですよ。
IMALUちゃんはまだ4才ぐらいだったんですけれど、だんだん顔見知りになってしまって、忘れもしない13日目。2階の窓からIMALUちゃんが顔を出して、「ママ、もうすぐ出てくるよ」ってぼくに教えてくれたんです。IMALUちゃん、そのことをずっと覚えていたそうで、番組共演で聞いたときには、ちょっと恥ずかしくなりました(笑い)。
でもそれよりもインパクトがあったのは大竹しのぶサンです。「野田さんとおつきあいされているそうですね?」と聞いたら、開口一番、「はい、おつきあいしています」と。どうせ否定されると思っていたので面食らってしまって……、次の質問がなかなか出なかったのを覚えています。
やっぱり大竹サンのスケールの大きさっていうのは本当にすごいんですよ。結婚もキッパリ、「しません」。「これ以上、子供の名前を変えられないから」とカメラの前で言うんですから。