宮沢りえの魅力と素顔を紐解く(写真=Imaginechina/時事)

宮沢りえと張り込み現場で遭遇(写真=Imaginechina/時事)

井上:『おはよう朝日です』(朝日放送テレビ)で初共演した26年前からぼくを鍛え続けてくれた宮根(誠司)さん(58才)や、公私にわたってお世話になった(島田)紳助さん(65才)は、「やっと?」とか「待ってました」という反応でしたけれど、『ウラネタ芸能ワイド 週刊えみぃSHOW』(読売 テレビ)から、いまも『上沼・高田のクギズケ!』(同)でよくしてくださっている上沼恵美子サン(66才)だけは残念がってくださって……。上沼サン自身、この2年ほど、仕事の整理をされていますから、お感じになることがあったのではないかと。

山田:思えば、ワイドショーで扱う芸能ネタも様変わりしていますよね。在京局では、もう何年も前から大物の訃報しか扱わない番組さえある。

井上:スキャンダルはやらなくなりましたよね。例えばぼくが、俳優のAさんと女優のBさんが結婚間近という情報を掴んでスクープとして番組で扱うとします。すると「なんで本人たちからのコメントを待ってあげないの?」と怒られるんですよ。これを政治スキャンダルに置き換えてみたらよくわかると思うんです。正式発表まで待っていたらマスコミの役目はなくなってしまいますよね。

24時間パスポートを手放すなと言われました

山田:昔は、交際のウワサが出ただけでも直撃に行きましたよね。最近、テレビでは、ヒロミさん(57才)と松本伊代サン(56才)の結婚前のVTRがよく流れるんですけれど、おつきあいしているだけなのに空港などで囲まれていた。

井上:それで結婚が早まりましたよね、あのおふたり(笑い)。でも、いまは「そっとしておいてあげて」となるワケなんです、ものすごい大ネタであってもね。たとえば菅田将暉クン(29才)と小松菜奈チャン(26才)の結婚って、すごいニュースじゃないですか。でも、1回報じたら、それでもう終わり。

山田:昔はもっと擦りましたよねぇ。

井上:それこそ、サッチー(野村沙知代さん・享年85)・ミッチー(浅香光代さん・享年92)騒動で1年以上やっていた(笑い)。

山田:ほかの芸能人が、「サッチー派」「ミッチー派」と宣言して応戦したり、沙知代さんに経歴詐称疑惑がもちあがったとき、ワイドショーは……

井上:コロンビア大学まで取材に行きましたからね(苦笑)。芸能人が海外で挙式したり出産したりというネタがあれば、間違いなく現地にカメラマンとリポーターが殺到しました。あの頃、ぼくらは24時間パスポートを手放すなと言われていたんですよ。

山田:“パスポート”“井上さん”といえば、お正月のハワイですよね?

 私も1度だけご一緒したことがありますが、誰が何時に出てくるかとか、マスコミを避けたいタレントが団体口から旅行客に交じって出てくるという情報を井上さんがすべて把握されていたことには感動しました。

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