『メトロポリタン美術館』が運営するサイトで、日本人芸術家の作品解説に名前が
キーマンはMETの「日本美術キュレーター」
「Mako Komuro」
その名が記されているのは、冒頭で紹介したMETが運営するウェブサイトだ。明治から昭和にかけて活躍した沖縄出身の彫刻家・画家の山田真山の作品解説の文書の最後にクレジットされている。文書公開の日付は2022年2月3日だ。かねて眞子さんは、学生時代に身につけた美術・芸術に関する専門知識を生かし、美術館や博物館に勤務するのではないかと指摘されてきた。
「アメリカ自然史博物館やニューヨーク近代美術館といった、アメリカを代表する施設が候補に挙がっていました。その1つがMETでした」(前出・宮内庁関係者)
眞子さんが美術に興味をもったのは、国際基督教大学(ICU)在学中だったという。美術・文化財研究を専攻し、学芸員の資格を取得した。留学先の英エディンバラ大学では美術史を学び、ICU卒業後は約1年間、英レスター大学大学院博物館学研究科にも留学し、文学修士(博物館学)の学位を取得した。
帰国後は、その専門性を生かし、東京大学の学術標本の常設展示が行われているインターメディアテク(東京・千代田区)に勤務。常駐スタッフではなく、特任研究員として、週3日ほど出勤していた。
「眞子さん自身、渡米後も“自分の能力を生かせる環境で働きたい”という気持ちがあったのでしょう。METは日本の皇室と縁があります。1994年、上皇ご夫妻(当時は天皇皇后両陛下)のアメリカ訪問の際、METで歓迎委員会主催の晩餐会が開催されました。また、眞子さんが訪問したかもしれないと報じられたケネディ氏は、かつてMETに勤務していました。いくつもの“縁”がありMETを選んだのではないでしょうか」(前出・皇室記者)
もう1人、眞子さんとMETを結ぶ“キーマン”がいる。METのウェブサイト上の眞子さんの文書には、翻案者として「ジョン・T・カーペンター」という署名がある。
「カーペンター氏は日本文化財の研究者で、METの日本美術キュレーターを務めています。2009年から2011年までは、東京大学大学院の客員教授を務めていました。日本の書道や絵画、版画に造詣が深く、特に歴代天皇の書道について熱心に研究をしてきた人物です」(博物館関係者)
2017年、カーペンター氏は国際陶磁器フェスティバル美濃のメインイベントである陶磁器展に審査員として参加した。当時、眞子さんはフェスティバルの名誉総裁を務めていた。
「『歴代天皇の書道』を研究してきた彼にとって、眞子さんの存在はこの上ないでしょう。研究対象に非常に近い存在でもあるわけで、サポートを買って出たのかもしれません。眞子さんとしても、不慣れな環境で、皇室に詳しい人物がそばにいることは、心強いはずです」(前出・博物館関係者)
※女性セブン2022年4月21日号