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独自路線貫く『ラヴィット』プロデューサーが明かす「転機はテーマパーク特集」

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朝の情報番組『ラヴィット!』を令和の『笑っていいとも!』と評する声も

 TBS系の朝の情報番組『ラヴィット!』(毎週月〜金曜、朝8時から生放送)が3月29日に放送1周年を迎えた。会社員の石野紗栄子さん(仮名・33才)は『ラヴィット!』を見るのが仕事前のルーティンになっていると話す。

「以前は別の局のワイドショーを見ていたのですが、去年から『ラヴィット!』を見るようになりました。旬の芸人さんがたくさん出ていて、朝から気楽に見られるところがいい。通勤中の電車でおもしろかった場面を思い出して笑ってしまうこともあり、楽しい気分のまま出社できるので助かっています」

 石野さんのような若い世代を中心に支持されている『ラヴィット!』は、朝の情報番組でありながら、ニュースやゴシップなどを一切扱わない。“朝バラエティー”という独自の路線を貫き、令和の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)だと評する声もある。

 東京五輪開催中も、各局が日本のメダルラッシュを報じる中、『ラヴィット!』は五輪の話題にまったく触れることなくテーマパーク特集を放送したことが話題になった。テレビ解説者の木村隆志さんが言う。

「TBSは『はなまるマーケット』以降、『いっぷく!』『ビビット』『グッとラック!』と3つの番組が続き、視聴率的には苦戦が続きました。『ラヴィット!』は『はなまるマーケット』に近いテイストです。ワイドショーで結果が出なかったから、こっちの路線へ振るしかないという事情もあったのでしょうが、数字が取れないリスクが高い方向へ飛び込んでいったのはすごいし、こんなに笑いに振り切った朝の帯番組は史上初ではないでしょうか」

 しかし、放送開始当初は「朝からくだらない」「ふざけすぎ」といったコメントがインターネット上で飛び交った。『ラヴィット!』エグゼクティブプロデューサーの小林弘典さんは、こう振り返る。

「TBSでは男女4〜49才の“新ファミリーコア”と呼ぶ層の視聴率アップを会社が目標とする中、『ラヴィット!』は30〜40代の女性を中心に、多くの人に見てもらえる番組をつくることが会社からのミッションでした。最初は『VTRが長い』『どこかで見たような内容』など厳しい意見もあり、局内でも『もう少しなじみのある生活情報番組の要素を参考にした方がいいのでは』と言われることがありました。

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