残念ながら便秘県1位(快便偏差値47位)になってしまった青森県は、自分の便のにおいが気になる人が増え、ストレスが大きく悪化したことで順位を大幅に落としたと考えられる。
「便秘指標のストレスは、2020年の5位から46位と大きくダウン、コロナ2年目となりストレスをため込み、心身ともに限界に達して腸内環境が悪化しているのでは……。ねぶたもできませんでしたし」
さらに、ディグラム・ラボ所長で京都芸術大学客員教授の木原誠太郎さんは、県民性の観点からこう解説する。
「お酒をよく飲む県1位の青森県民は、がまん強さと厳しさを備えた県民性を持っています。気軽に外で飲めなくなったことで、ストレス発散の場がなくなってしまったのも、便秘県1位の遠因でしょう」
46位の鳥取県は、
「コロナ感染に過度に反応し、巣ごもりによる運動不足が影響していると思われます」(川本さん)
「日本一シャイな鳥取県は、ストレスをため込みやすく暴飲暴食な県3位。コロナのストレスを暴飲暴食で解消しようとした結果では」(木原さん・以下同)
45位の鹿児島県は、運動頻度、風邪のひきやすさが46位、排便日数は45位だった。
「ひとりが好きな鹿児島県民は、家に閉じこもることで運動不足となり、不規則な生活に。結果、バランスが崩れたと考えられます。
44位の富山県には実直で合理的、節約家で、人づきあいも無理しない県民性がある。ルールを守ることに重きを置いた結果、食事の回数や水分の摂取が減り腸内環境に悪影響が出たと推察されます。
43位の徳島県は、本来朝食を食べる県1位でしたが、この調査では43位になっています。コロナ禍の状況や、年齢による変化などを考慮せず、好きなものを食べたいだけ食べた結果、腸内環境を悪化させたのでは」
「2020年の阿波踊りは中止。2021年は縮小開催になり、県民の落胆は大きかったと思います。相当ストレスがたまっているのでしょう」(川本さん・以下同)
快便県1位は東京都。大都市ほど快便傾向に
ここで改めて快便偏差値の上位を詳しく見ていこう。
1位の東京都、2位の神奈川県は、ともに便秘の指標が大きく改善、特に排便日数は東京都が1位、神奈川県が3位になっている。
「東京都は、通勤時間分の余裕からか朝食を摂取する人が増えたため、排便状態がよくなっているのでしょう。神奈川県は発酵食品を食べる人が多くなっています。したがって腸内環境が改善していると予想されます」
「東京都民は変化に対する適応能力が高い。テレワークによっておうち時間が増えたことで、食事や運動を改善しようと見直した結果が快便偏差値1位につながったのではないでしょうか。