おじさん芸人ブームで、芸人の辞め時がわからない?
闇営業騒動による謹慎についても語った松尾陽介(撮影/黒石あみ)
──芸人を辞めるべきタイミングというのは、たぶん一口で言えないものですよね。「それでも続けていたら、あるとき突然ブレイクした」という芸人さんがいるのも事実ですし……。
松尾:特に今は“おじさん芸人ブーム”が起きていますからね。錦鯉さんみたいに40代、50代で急に売れるかもしれないと想像したら……。もうギャンブルみたいな感じですよね。それに芸人しかやってこなかったから、急に世の中に放り出されたところで何をどうすればいいかわからない。芸人を続けたいから芸人を続けるというより、芸人を辞めるのが怖いから芸人を続けるみたいになっちゃうと大変ですよね。
──松尾さんが代表取締役を務めるOMATSURIでは、「お笑い芸人のセカンドキャリア創出支援」を掲げています。
松尾:まだ手探りの段階ではありますが、将来的には元芸人たちが次なる1歩を踏み出すための手助けができたらと思っています。
──現在そのために何か進めていることはあるのでしょうか?
松尾:ある企業のPRとして、元芸人がそこで働いてバイトから少しずつステップアップしていく過程に密着する企画などを進めています。まだお金にはなっていませんが、いずれ成功例をいくつかお出しすることができればと思っています。