ライフ

60代女性記者が体験 奇跡的な「“ひょん”なことからの出会い」の数々

お得で便利!旅行比較サイト&予約サイト活用術

旅先での縁は不思議で面白い(写真/GettyImages)

『女性セブン』の名物ライター“オバ記者”こと野原広子が、自らの日常と照らし合わせながら、気になる世の中のアレコレに気ままな意見を投げかける。今回は、縁は異なもの、“ひょん”なものについて綴る。

 * * *
「またですか? オバの話って、『ひょんなことから』が多くないですか? しかも、その“ひょん”がでかい」

 しばらく前のこと、ライターの後輩Y子(42才)と街の食堂で飲んでいたら、そう言って呆れられたの。

「女性作家のTさんと飲んだら、初対面でいきなり盛り上がった」と言ったら、Tさんの大ファンの彼女は興奮気味に身を乗り出してくる。そこでそのいきさつを説明したら、冒頭の「またですか?」になったわけ。

 あえて「女性作家さん」というのは、これから書くことは彼女のプロフィールに載っていないことだからだ。

 その日は仕事仲間のJ子(55才)と飲もうということになっていた。そこにTさんが合流するという。Tさんの名前は知っていたけど、それ以上の知識はまったくゼロ。不安に思っていたら、J子は「大丈夫、大丈夫。気さくな人だからオバも気が合うと思うよ」と言う。それを鵜呑みにして個室居酒屋で乾杯したんだけど、なんだ、なんだ!? 数分後には「高校、どごで?」と私が聞くと、「○○高」とTさん。「ギャハハ。んじゃ、××さんと同級げ?」「イッコ下だな」と茨城弁が炸裂していたの。

 きっかけは、茨城1区の田所嘉徳衆議院議員。私が田所議員の事務所でアルバイトをしていると言ったら、「私、子供の頃からその人、知ってる。町中にポスターが張ってあったもの」とTさん。J子は「ええ〜っ、偶然、Tさんとオバと田所さんは実家が近くだったってわけ? こんなことってあるの!」と驚くまいことか。

 そりゃあ私だって驚いたけど、同時に「またか」でもあるのよね。てか、そもそもTさんと私をつなげた田所議員と私の出会いも“ひょん”だもの。

 私の30年越しの男友達Iさん(72才)はいわゆるパーリーピーポーで、用事があると「ボンジュール、マドモアゼル」などとふざけた電話をかけてくる。用事といっても、政治家のパーティー券が余っているから来ないかとか、たいがいは飲みの誘いよ。

 その日もそう。Iさんの誕生会で田所議員と出会ったのは、天下の帝国ホテル。取材以外で国会議員と話すのは初めてだったけど、顔を合わせた数分後に同郷であることがわかってびっくり仰天。それからのご縁だ。

 思えば、こういうことって昔からだったのよね。千葉の佐原市に取材旅行したとき、たまたま入ったお店で隣り合った人が仕事仲間のいとこだったり、徳島の旅館の親父さんの親友が私の知人だったり。

関連キーワード

関連記事

トピックス

「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
史上初の女性総理大臣に就任する高市早苗氏(撮影/JMPA)
高市総裁取材前「支持率下げてやる」発言騒動 報道現場からは「背筋がゾッとした」「ネット配信中だと周囲に配慮できなかったのか」日テレ対応への不満も
NEWSポストセブン
沖縄県那覇市の「未成年バー」で
《震える手に泳ぐ視線…未成年衝撃画像》ゾンビタバコ、大麻、コカインが蔓延する「未成年バー」の実態とは 少年は「あれはヤバい。吸ったら終わり」と証言
NEWSポストセブン
米ルイジアナ州で12歳の少年がワニに襲われ死亡した事件が起きた(Facebook /ワニの写真はサンプルです)
《米・12歳少年がワニに襲われ死亡》発見時に「ワニが少年を隠そうとしていた」…背景には4児ママによる“悪辣な虐待”「生後3か月に暴行して脳に損傷」「新生児からコカイン反応」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン
“1日で100人と関係を持つ”動画で物議を醸したイギリス出身の女性インフルエンサー、リリー・フィリップス(インスタグラムより)
《“1日で100人と関係を持つ”で物議》イギリス・金髪ロングの美人インフルエンサー(24)を襲った危険なトラブル 父親は「育て方を間違えたんじゃ…」と後悔
NEWSポストセブン
「父と母はとても仲が良かったんです」と話す祐子さん。写真は元気な頃の両親
《母親がマルチ商法に3000万》娘が借金525万円を立て替えても解けなかった“洗脳”の恐ろしさ、母は「アンタはバカだ、早死にするよ」と言い放った
NEWSポストセブン
来日中国人のなかには「違法買春」に興じる動きも(イメージ)
《中国人観光客による“違法買春”の実態》民泊で派遣型サービスを受ける事例多数 中国人専用店在籍女性は「チップの気前が良い。これからも続けたい」
週刊ポスト
自宅への家宅捜索が報じられた米倉(時事通信)
米倉涼子“ガサ入れ報道”の背景に「麻薬取締部の長く続く捜査」 社会部記者は「米倉さんはマトリからの調べに誠実に対応している」
米・フロリダ州で元看護師の女による血の繋がっていない息子に対する性的虐待事件が起きた(Facebookより)
「15歳の連れ子」を誘惑して性交した米国の元看護師の女の犯行 「ホラー映画を見ながら大麻成分を吸引して…」夫が帰宅時に見た最悪の光景とは《フルメイク&黒タートルで出廷》
NEWSポストセブン