スポーツ

巨人・坂本勇人はコンバートに 若手有望株・中山礼都を「遊撃で使い続けるべき」の声

悩ましい坂本の後継問題(共同通信社)

悩ましい坂本の後継問題(共同通信社)

 巨人は主力選手が過渡期を迎えている。坂本勇人、丸佳浩、中田翔が33歳、菅野智之が32歳。リーグ優勝を狙う一方で、数年後を見据えると世代交代も図らなければいけない状況だ。なかでも坂本をいつまで遊撃手として起用するかは最大の問題だろう。スポーツ紙デスクが語る。

「まだまだ球界屈指の遊撃ですし、本人も守れるという自負があると思いますが、守備の負担が多いポジションなので故障のリスクが伴う。今回のように故障で戦線離脱するとチームにとって大きな痛手です。2020年に2000本安打を達成しましたが、史上2人目の3000本安打も十分に狙えます。そのためには試合に出続けなければいけない。一塁コンバートを現実のものとして考える時期に来ていると思います」

 坂本は替えが利かない選手だ。今季は「左内腹斜筋筋損傷」で、レギュラーに定着した高卒2年目の2008年以降で初めて開幕一軍を外れた。それでも、3月27日の開幕3戦目・中日戦から復帰すると4打数4安打の大暴れ。チームの首位快走の原動力になった。29試合出場で2割8分3厘、3本塁打、11打点をマーク。精神的支柱としてもその存在感は大きい。ところが、4月30日の阪神戦で負傷交代。「右膝内側側副靱帯損傷」で戦線離脱すると、チームも失速した。

 坂本に代わって一軍昇格したのが高卒2年目の中山礼都だ。俊足と広角に打ち分けるバットコントロールが武器で、5月6日のヤクルト戦で3回に左前へプロ初安打をマークすると、プロ初盗塁に成功。丸佳浩の中前適時打で本塁生還し、プロ初得点を記録した。当初は本職でない二塁で起用されていたが、8日のヤクルト戦以降は「8番・遊撃」で8試合連続スタメン出場。18日の広島戦ではプロ初のマルチ安打、翌19日には決勝タイムリーを放った。

 中山は他球団のスコアラーの間で評価が高い。昨年は二軍で規定打席には到達しなかったが、高卒1年目ながら打率は3割を超えている。高校とプロの投手では打席で感じる球の速さ、変化球のキレが全く違うだけでなく、金属バットから木製バットに変わり対応に苦しむ選手が多い。

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト