国内

スマイリーキクチら誹謗中傷被害者が語る「どんなに誹謗中傷しても9000円払えばすむ」時代は終わった

【金や反響目当てで、飯塚昭三先生と闘っているようにしか見えませんでしたね。

そんな父親、天国の松永莉子ちゃん(3歳)と松永真菜さん(31歳)が喜ぶとでも??

男は新しい女作ってやり直せばいいこと

お荷モツの子どもも居なくなったから乗り換えも楽でしょうに哄笑】

2019年に起こった池袋暴走死傷事故で犠牲となってしまった松永真菜さんと長女・莉子ちゃん。

2019年に起こった池袋暴走死傷事故で犠牲となってしまった松永真菜さんと長女・莉子ちゃん。

 池袋暴走死傷事故遺族の松永拓也さんのSNSにこの文章を返信してきた愛知県在住の飲食店従業員(22)の男性が、侮辱罪で在宅起訴された(6月15日)。今後、刑事裁判が行われる。 

 これまでは侮辱罪で正式裁判が求められることは異例。「拘留(30日未満)か科料(1万円未満)」で、検察は略式起訴して科料を求めることが大半だった。

「科料」とは1000円以上1万円未満を徴収する財産刑。原則1万円以上の「罰金」よりも軽く、現在の日本では、「科料」は最も軽い刑罰で「軽微な犯罪」に科される。

 6月13日に参院本会議で、侮辱罪の厳罰化を盛り込んだ改正刑法が可決したばかり。施行は今年夏の見通しで、この被告には改定前の法定刑が適用されるが、改正刑法では「1年以下の懲役もしくは禁錮」「30万円以下の罰金」が追加された。

 SNSによる犯人を特定するのは時間がかかることから、公訴の足枷になっていた時効も1年から3年に延びた。

 ネット上での誹謗中傷で人の命さえ奪われてしまうことがある今の時代に、明治時代からある侮辱罪は実体がそぐわないと近年、声があがっていた。事件や事故の被害者や遺族が、ネット上でいわれのない誹謗中傷を受けるという二次被害も問題になっている。

小学5年生だった川崎辿皇くんを事故で失った母・明日香さんも誹謗中傷を受けた。

小学5年生だった川崎辿皇くんを事故で失った母・明日香さんも誹謗中傷を受けた。

 6月10日に初公判が始まった「唐津・虹の松原倒木小5男児死亡事故」の遺族である内山明日香さんも誹謗中傷の二次被害に苦しんできた。

 2019年7月に、長男・川崎辿皇(てんこう)くんが乗っていた車に折れた松が直撃し亡くなったのは、国などが松の安全対策を怠ったため、と明日香さんら遺族は、国と佐賀県、唐津市に損害賠償を求めている(国・県・市は否認)。

 事故の6年半前に、今回折れた木を含む26本の松の木が倒木の危険がある、として国と唐津市に対して佐賀県が伐採を申し出ていたのに許可されていなかった。虹の松原は国特別名勝で観光地となっているため、地元では松の木を一部でも伐採することに反対する人々も多い。

 明日香さんは、息子を突然亡くした悲しみだけでなく、誹謗中傷によるさらなる苦しみに襲われた。

「母親が飲酒運転で蛇行運転をしていた」「子供の名前が悪い」「保険金で家を建てた」・・・事実無根の言葉がネットで飛び交い、地元の人々の会話が耳に入ってくることもあった。 訴訟を発表してからも、「金目当てで裁判起こした」などSNS上で暴言が出回り続けた。

「このような悲しい思いをする人がもう出ないように、防げる事故は二度と起こらないように対策をとっていっていただきたい、という思いで裁判に踏み切りました。覚悟はしていましたが、誹謗中傷の攻撃はやはり相当につらいです。応援してくださる方々に励まされてなんとかがんばっていますが、今回の誹謗中傷の厳罰化がきっかけで、時代とともに変わったらいいと思います」(明日香さん)

佐賀地検に訴状を提出した日、佐賀市内で会見した明日香さんら遺族と代理人弁護士の髙橋正人さん。

佐賀地検に訴状を提出した日、佐賀市内で会見した明日香さんら遺族と代理人弁護士の髙橋正人さん。

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
金正恩(中央)と娘の金ジュエ(右)。2025年6月29日に撮影され、2025年6月30日に北朝鮮の国営通信社(KCNA)が公開した写真より(AFP=時事)
《“爆速成長”と注目》金正恩総書記の13歳娘が身長165cmに!北朝鮮で高身長であることはどんな意味を持つのか 
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
【頻発するクマ被害】オバ記者が出会った2人の“クマ関係者”、バツイチ猟師が明かした害獣駆除の難しさ「キツイのは世間体だよね」
女性セブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
別府港が津波に見舞われる中、尾畠さんは待機中だ
「要請あれば、すぐ行く」別府湾で清掃活動を続ける“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(85)に直撃 《日本列島に津波警報が発令》
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月16日、撮影/横田紋子)
《モンゴルご訪問で魅了》皇后雅子さま、「民族衣装風のジャケット」や「”桜色”のセットアップ」など装いに見る“細やかなお気遣い”
大谷家の別荘が問題に直面している(写真/AFLO)
大谷翔平も購入したハワイ豪華リゾートビジネスが問題に直面 14区画中8区画が売れ残り、建設予定地はまるで荒野のような状態 トランプ大統領の影響も
女性セブン
休場が続く横綱・豊昇龍
「3場所で金星8個配給…」それでも横綱・豊昇龍に相撲協会が引退勧告できない複雑な事情 やくみつる氏は「“大豊時代”は、ちょっとイメージしづらい」
週刊ポスト