テレビ局関係者は「仕事か家庭かの選択を迫られるなど、社会的にも人生としても分岐点に直面する世代の女性たちにとって、公私をともに充実させている戸田さんは憧れの的なのです」と話す。ちょうど、この調査時期に休業報道も出たが「F1層たちは『実績を積み上げてきたのなら、ときには自分のペースで進んでもいいんだよ』と、戸田さんが幸せへのお手本を示してくれたようにも感じられて、より好感を持たれたのではないか」と続けた。
そもそもハードワークがたたっての休養だった。『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系・2018年)、NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』(2019~2020年)と、立て続けに主演ドラマをヒットさせた。2021年も、まずは主演映画『母性』(11月23日公開予定)の撮影に挑み、「娘に愛情を注げない問題ある母親」を演じて、その直後に主演ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』を撮影。しかも、ともに永野芽郁(22才)と共演し、『母性』では愛憎を交錯させる母娘、『ハコヅメ』では交番の先輩後輩バディーと、全く違う関係だった。
役に入り込むタイプといわれる戸田にとっては、あまりに落差が激しく、心身が削られたとしても無理はない。
しかし、2020年12月に結婚した俳優の松坂桃李(33才)が家事を率先して行うなど献身的なサポートもあり、無事にここまで回復。前出のテレビ局関係者は「むしろ、休養した空白期間を経ての復活に、ファンにとって彼女の存在価値は上がったと考えられます。根強いファンに支えられている彼女の人気は今後さらに増すでしょう」と話す。
年内は、11月公開の『母性』だけでしか女優としての姿は見られなさそうだが、映画公開前には宣伝のために、テレビバラエティーや情報番組への出演の可能性はある。画面で元気な姿が見られようになるのも、そう遠くはなさそうだ。