コロナ禍を経て、「強く厳しい」だけではなく、自分と向きあう大切さを知ったという。

コロナ禍を経て、「強く厳しい」だけではなく、自分と向きあう大切さを知ったという。

 また、「運動」「栄養」ともうひとつ、AYAさんが大切と考えているのが、「心」だ。2021年に、心のエクササイズとして、『マインドフルネス指導者』の資格も取得した。

「コロナ禍のステイホームで、気づいたのは、頭の中には雑念が多いこと。そこで、マインドフルネスの存在を知り、自己流で行ううちに、心が軽く健やかになっていくことを感じました。これは体にもいい影響をもたらすので、体系的に学びたいと思うようになったんです」

 マインドフルネスとは、呼吸などに意識を向けて、駆け巡る雑念を“一度手放す”という作業を行う。

「それにより、“こうでなければならない”などと思い込んでいた部分が、柔軟に考えられるようになり、心が穏やかになっていきました。自分にも他人にも寛大になり、いろんな気づきを持てるようになりました」

 AYAさんはこれまでトレーニングを続けてきて、「 Physical (身体) 」「 Mental (精神・心) 」「 Nutrition (栄養) 」の三本柱のどれか一つが欠けてもいけないと感じている。

 運動を始めると、心にも目が向くようになる。そして、食べ物(栄養)が変われば心も体も変わる。そのことで、自分に自信がつき、受け入れられるようになり、自分をもっと愛することができるという好循環が動き出す。

AYAさんのトレーニングを3年半続けている神田うのも、現在47才にして進化し続ける。

AYAさんのトレーニングを3年半続けている神田うのも、現在47才にして進化し続ける。

 神田うのも3年半以上前、「私の弱い心も体も鍛えてほしいです」と、テレビの収録でたまたま知り合ったAYAさんに声をかけて、トレーニングを指導してもらうようになった。そして、ちょっと飲み過ぎて今朝はつらいなあという朝も、精神的につらかった時期も、AYAのプライベートレッスンだけは休まずに続けてきた。その結果、体も心もよい状態に変化したという。

 何才からでも遅くない。AYAさん、そしてAYAさんのトレーニングの考えを知って動いた人達の体とメンタルは、進化していけるのだ。

撮影/土屋崇治

【プロフィール】AYA・フィットネスプロデューサー・フィットネスモデル。中学・高校共に運動部に所属し体育系大学に進学。その後、インストラクターとなりフィットネスジムで 水泳指導・アクアビクス・スタジオプログラム全般を担当。 独立後は、モデル、パーソナルトレーナ、テレビ、雑誌、広告、商品プロデュースなど多角的に活動。神田うのとの共著『うの・AYA わがままBodyトレーニング』7月14日発売。発売記念イベントを7月13日タワーレコード渋谷店にて開催。

 

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