ライフ

元組長が作る絶品ジャージャー麺 330円グッズを使うみじん切りのこだわり

「ジャージャー麺なら、俺が作った方が旨い」(イメージ)

「ジャージャー麺なら、俺が作った方が旨い」(イメージ)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、暴力団対策法や暴力団排除条例の施行とともに、あまり足を運べなくなったゴルフ場での思い出と、そこのクラブハウスより旨く作れるというジャージャー麺について。

 * * *
「ゴルフ場で食べたのが旨くなくてさ。俺がちゃちゃっと作った方が絶対に旨い」と、元組長は広々としたグリーンを背景に赤と白でコーディネートしたゴルフウェアに身を包み、ゴルフクラブを握っている写真を見せてくれた。自分が作ったほうが絶対に旨いと力説したのは”ジャージャー麺”だ。「そう言ったら、テーブルにいた友人が俺たちも食べたいというから作ってやったら、みんな旨い!ってさ」とニコニコ顔だ。

 ところで、ヤクザがゴルフに行って困ることがある。プレイ後に入るお風呂だ。ゴルフ場に限らず、日本では銭湯も温泉もプールでも、刺青をしている人の入浴はお断りが原則だ。アスリートやアーティストがファッションで入れるワンポイントのタトゥーぐらいなら、絆創膏で隠せば入れないこともないだろうが、背中から腰まで彫られた刺青はさすがに隠しようがない。

 ひと昔前は、暴力団組織がゴルフ場を貸し切って大掛かりなコンペを開催していた時もあった。ゴルフコンペに誰が参加するのかを確認するため、向かう車のナンバーや顔ぶれをチェックしようと、最寄りの高速道路の料金所付近には早朝から何台もの覆面パトカーが並んでいた。当時はどの組にも所轄の刑事が担当で付いており、組の動向を把握したり、新しい情報を得るため、組長らとお茶を飲んだり、事務所に出入りしていたものだ。

 コンペに参加し1ラウンド終えれば、汗をかくので、お風呂に入る。ガラリと引き戸を開けたお風呂場は右を見ても左を見ても、色鮮やかな刺青から渋い筋彫りの刺青まで、それこそ自慢の”紋々”を入れた背中が洗い場にずらりと並んでいた。風呂場でも上下関係はきっちりしており、洗い場に座る場所でその関係がわかる。下の者は上の者の背中を流し、やくざ同士が裸の付き合いをしていた。客人として行けば、上下関係は関係なく、洗い場の空いた所に座るので、運がいいのか悪いのか、タイミングによっては組長の横に並ぶことになり、ゴルフより風呂場の方が緊張することになった。

 暴対法に暴排条例ができてからは、それまでのようなコンペの話はまったく聞かなくなった。さらに暴力団関係者の利用禁止をうたっているゴルフ場が現在では大半で、たとえゲストであっても暴力団関係者だということを伏せて利用すると詐欺罪に問われる。「元」がつけばもちろん、現役と違って利用が可能な場面は増えるが、関係者だとみなされて利用が難しいことが少なくない。

 ゴルフコースを回れる時には、背中に刺青のあるヤクザは、お風呂に入らず着替えもせず、さっさとゴルフ場を後にする。「ゴルフクラブのメンバーになるのは無理だし、稼業の人間と行くこともないが、、堅気の友人たちに誘われゲストでプレイできることもあるからね。汗をかいても背中が透けて見えないよう、ウェアには気をつけている」という元組長は、なかなかオシャレだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

小川晶市長“ホテル通い詰め”騒動はどう決着をつけるのか(左/時事通信フォト)
《前橋・小川市長 は“生粋のお祭り女”》激しい暴れ獅子にアツくなり、だんベぇ踊りで鳴子を打ち…ラブホ通い騒動で市の一大行事「前橋まつり」を無念の欠席か《市民に広がる動揺》
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン
歴史ある慶應ボート部が無期限で活動休止になったことがわかった(右・Instagramより)
《慶應体育会ボート部が無期限活動休止に》部員に浮上した性行為盗撮疑惑、ヘッドフォン盗難、居酒屋で泥酔大暴れも… ボート部関係者は「風紀は乱れに乱れていた」と証言
NEWSポストセブン
本誌直撃に“対立候補レンタル”を否定していた田中甲・市長(左)
《音声入手スクープ》市川市の田中甲・市長、市長選で“ダミー対立候補レンタル”の証拠音声 「もう一人立てましょう」「それ込みで2000万円渡した」
週刊ポスト
セツの母親・フミ役を演じる池脇千鶴(写真/AFLO)
「生活者のリアリティを伝える圧倒的な存在感」池脇千鶴、朝ドラ『ばけばけ』で見せた“厚みのある演技”を支えた“手”
週刊ポスト
香川県を訪問された秋篠宮妃紀子さまと次女・佳子さま(2025年10月3日、撮影/JMPA)
《母娘の秋色コーデ》佳子さまはベージュ、紀子さまはホワイトのセットアップ アクセサリーはパールで共通もデザインで“違い”を見せられた
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
《女優・米倉涼子に異変》体調不良でイベント“ドタキャン”が相次ぎ…8月からインスタの更新はストップ「お答えいたしかねます」回答
NEWSポストセブン
永野芽郁に業界からラブコール
《金髪写真集をフィリピンで撮影済み》永野芽郁、すでに民放キー局から「連ドラ出演打診」も…今も業界から評価される「プロ意識」
NEWSポストセブン
お召し物のカラーとマッチしたイヤリング(2025年10月2日、撮影/JMPA)
《あっという間に》「また“佳子さま売れ”」香川ご訪問で着用の漆のイヤリングが売り切れ状態に 紀子さまは刺繍のイヤリングをお召しに
NEWSポストセブン
“ラブホテル通い”を認めた小川晶・前橋市長
《前橋市長が利用した露天風呂付きラブホ》ベッド脇にローテーブルとソファ、座ると腰と腰が密着…「どこにどのように着席して相談したのか」疑問視される“部屋の構造”
週刊ポスト
一般の人々が公務中の皇族を撮影することはマナー違反なのか。宮内庁に取材した(時事通信フォト)
《「非礼ではないか」の声も》宮内庁が回答した「一般の方々」の“撮影・投稿ルール” とは…佳子さま“どアップ”動画に称賛も、過去には“寝顔盗撮”が問題に
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
「家に帰るのが幸せ」大谷翔平がリフレッシュする真美子さんとの“休日”「スーパーにお買い物に行ったり…」最近は警備強化で変化する「デコピンの散歩事情」
NEWSポストセブン