阪神にとっても、西は来季以降も先発の中心として必要な存在だ。ただ、FAで他球団とのマネーゲームには乗らないだろう。先発陣を見るとエース・青柳、ガンケルのほか、伊藤将司、才木浩人、西純矢と若手が育って充実している。さらに藤浪晋太郎も8月に入って好投を続け、復活の兆しが見えている。高卒ドラ1右腕・森木大智も8月28日の中日戦でプロ初登板初先発を飾り、最速154キロの直球を武器に5回まで1安打無失点の快投。6回に3点を失って初黒星を喫したが、将来のエースとして大きな可能性を感じさせた。
巨人と阪神は「因縁のライバル」として長年の歴史がある。過去にFA宣言して巨人から阪神あるいは阪神から巨人に移籍したケースは一度もない。まさに「禁断の移籍」となるが、巨人の動向と共に西がFA権を行使するか。その決断が注目される。