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2年連続シーズン負け越しの巨人 原辰徳監督と坂本勇人に「責任を取るべき」の指摘が

ファンは勝利を望んでいる(時事通信フォト)

ファンは勝利を望んでいる(時事通信フォト)

 今季の戦いぶりを象徴するような試合だった。CS出場圏内の3位確保を目指す巨人が、9月25日の中日戦で1-7と大敗を喫し、2年連続シーズン負け越しが決定。先発の菅野智之が5回持たず8安打4失点KOを喫すると、打線もつながりを欠いて淡白にアウトを重ねる。最下位相手に2連敗と痛い取りこぼしで自力でのCS進出の可能性が、再び消滅した。

 優勝争いに絡むことなく、2年連続V逸。巨人のシーズン2年連続負け越しは2005年62勝80敗4分け、2006年65勝79敗2分けに続く2度目となるが、2005年は堀内恒夫監督、2006年は原辰徳監督だった。2年連続負け越した巨人の監督は原監督が初となる。スポーツ紙デスクは、こう指摘する。

「原監督のチーム作りに限界を感じます。主力が高齢化し、今年はある程度の苦戦が予想されていましたが野球の精度が低い。気になるのは原監督と選手たちの距離感です。シーズン終盤になるとマンツーマン指導をする機会が見られなくなり、コミュニケーションを取らずにベンチ前で1人たたずんでいる姿が目立ちました。試合中も他球団のベンチに比べて活気がない。今年が3年契約の1年目ですが、来年以降にチームを再建してV奪回するイメージがわかない」

 チームが弱体化しているだけではなく、主将・坂本勇人の女性スキャンダルも球団のイメージを悪くしている。9月23日の中日戦で史上21人目の通算2200安打を達成したが、祝福ムードはない。坂本もグラウンドで笑顔を見せることがなくなり、居心地が悪そうに見える。民放のテレビ局関係者は、複雑な表情を浮かべる。

「本来なら2200安打を大きく扱いたいが、世間の厳しい目を考えて取り上げませんでした。スキャンダルをスルーして、活躍した時だけ大々的に報じるスタンスでは視聴者に受け入れられない。今後も坂本関連のニュースは、よほど活躍しない限り取り扱うことはないと思います」

 こういった逆境も、原監督は「どこ吹く風」に見える。スポニチアネックスによると、9月19日のDeNA戦で7回に坂本をベンチに下げたことについて問われ、「勇人?もうちょっとやっぱり、なんていうかな、もう少し気が出てこないといけませんな」とコメントしたという。SNS上では「被害者の女性がいるのに、どうしてこんな発言ができるのか」「原監督も坂本も常識や一般社会の倫理観からズレすぎている。チームから去るべきでしょう」など批判の声が殺到した。

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