原監督の発言が、ファンの怒りを買ったことは今回が初めてではない。3度目の監督に就任した2018年オフ。FAで丸佳浩、炭谷銀仁朗(現楽天)を獲得し、人的補償で内海哲也(現西武)、長野久義(現広島)を放出したことについて、「今回は足し算は丸、炭谷。引き算は長野、内海。しかし人生は勝負。トータルで足し算なのか、引き算なのか。どういう結果を残すのか。これが勝負の世界」と国際武道大での特別講義で発言したことが報じられ、波紋を広げた。
「あの時も批判の声が出ましたが、『勝てば官軍』で2019、2020年とリーグ連覇を飾ったことで称賛された。内海や長野が移籍後に活躍していない姿を見ると、原監督の決断は正しかったように見えますが、長期的視点で見ると見方が変わってくる。内海がファームで朝早くから練習に打ち込む姿勢が若手は大きな影響を与え、西武は投手王国を築こうとしている。一方で内海、長野という投打のリーダー的存在が消えた巨人はチーム内の一体感が薄くなり、2021年以降は低迷期に入っている。原監督の独特の理論は結果が伴ってこそ説得力がある。
坂本もチームを束ねる存在でしたが、今後は厳しいでしょう。チーム再建へ、監督交代、坂本のトレード放出を含めた聖域なき改革を検討しなければいけない状況に追い込まれている」(スポーツ紙記者)