小田原氏のツイッター

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 年金未払いの自覚はあった一方で、その金額には驚いたという。

「6~7年前だと思うんですけど、年金事務所から2~3回電話がかかってきたこともあります。その時は『36万円分溜まっている』と言われた覚えがあります。その数回の電話の後は2か月に1度くらいのペースで封筒が届くくらいで、催促の電話もなければ何もありませんでした。そしていきなり今朝、『サシオサエ』となったんです」(同前)

 小田原氏は年金事務所に電話をかけ続けているというが、現時点で電話が繫がっていないという。

「正直、年金問題などの報道を見たり、政府の無駄使いや嘘を報道で見るたびに政府への不信感がありました。こんなこと言ったらダメだけど、国がやってる年金のことはなんとなく億劫で払いたくないという思いがあった」(同前)

 小田原氏のケースのように、電話などの連絡がないまま突如大金が差し押さえられることはあるのか。弁護士法人グラディアトル法律事務所の清水祐太郎弁護士が説明する。

「国民年金の納付をせず滞納について対処しないままでいると、最終的には差し押さえを受ける可能性があります。通常、まず早く滞納を解消するようにとの『納付督励』が電話や郵便で届く。それに応じないと、次は支払い期日が明記された『督促状』が届く。ここで指定された支払期日までに納付しないと、延滞金が発生し始めます。これを無視すると、滞納金を強制的に回収するという『差押予告通知書』が届き、最終的に『差し押さえ』に至ります。

 政府は、コロナ禍で差し押さえを控えてきた経緯がありました(2019年には2万590件の差し押さえがあったが、2020年は41件、21年は46件となっていた)が、2022年4月からは所得700万円以上で7か月以上の滞納をしている者に対し、差し押さえを行なうようになりました」

 突如口座から大金が消えた──そんな大事件の一方で、小田原氏はどこか落ち着いた様子で話した。

「まずは事実を確認したいですが、お金はもうなくなったもんだと思っています。とりあえず10月の間に北海道に入ってなければいけないので、もう再び旅に出ます。明日の朝までには仙台に到着することを目標にしています」

 平常心での運転を祈りたい。

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