大竹しのぶ
『〜朝顔』では、食堂を切り盛り。夫と娘を震災で亡くしていて、時折、店内の公衆電話から2人に電話する癖がある、見ていて切なくなるような役でした。一方、『PICU〜』ではベテランのバスガイド役。どちらも、あぁ、こういうオバチャン、いるよね〜……と視聴者に思わせるのは、さすがは“元祖・カメレオン”大竹サンです。
母親役といえば、2003年、『すいか』(日本テレビ系)で加藤夏希サン(37)、『白線流し〜二十五歳』(フジテレビ系)で関ジャニ∞横山裕クン(41)、そして『白い巨塔』(同)で矢田亜希子サン(43)の母親役を演じて大ブレークしたのが高畑淳子サン(68)。トークバラエティー番組では貧乏暮らしの過去や、バツ2であること、スッピンにシートパックをしている映像などを披露してくださることから、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)にも度々出ていただきました。
息子の高畑裕太サン(29)の一件でもカメラの前に立ち、囲み取材に応じ、正直に話されたことで、芸能マスコミ関係者からも大人気の淳子サン。直後から舞台のオファーがあり、映像のお仕事も結局、途切れることがなく、連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK)では永作博美サン(52)の母親役、ヒロイン・福原遥サン(24)の祖母役です。
漁師だった夫が亡くなってから女手ひとつで娘を育て、“なんでも自分でやって自分の力で生きていくことをモットー”にしており、ヒロイン・舞のよき理解者とは、高畑淳子サンにピッタリの役どころだと思います。
いくら演じるのが仕事の女優さんだとはいえ、こうした役を手に入れるためには、プライベートでも凜として生きていらっしゃることが大切なのでしょう。先日、誕生日を裕太サンとお祝いしている様子をSNSで拝見。まさしく、「母は強し」でした。
高畑淳子
ドラマ以外で話題を起こせるのもベテラン女優ならでは
“朝ドラ”つながりでいうと、『カーネーション』(2011年)でヒロインの晩年を演じた夏木マリさん(70)は、今期、『君の花になる』(TBS系)で芸能事務所の社長を好演。無駄なことが大嫌いな完璧主義者という役どころです。
8LOOMのメンバーに対し、「半年後にあなたたちの契約を解除します」と伝えたシーンは冷酷でしたがカッコよかった。時計もイヤリングもブレスレットもネックレスもカルティエでしたね。今年、古希の夏木サンならではの貫禄のファッションアイテムでした。