外務省の在外研修で渡英しオックスフォード大学に入学(1988年9月。写真/宮内庁提供)
雅子さまが提案された撮影のやり直し
振り返ると2022年は、雅子さまにとってリスタートの一年だった。9月にエリザベス女王の葬儀参列のためにイギリスを訪問されたのを皮切りに、コロナ禍でオンラインでの参加が続いていた地方での公務にも足を運ばれた。なかでも沖縄と兵庫での公務は、雅子さまにとって実に3年ぶりとなる宿泊を伴うものだったが、すべての予定を笑顔で滞りなく終えられた。
お出ましになる先々で雅子さまは、集まる人を笑顔にするだけでなく、きめ細やかな気配りも自然にされる。
「沖縄訪問時には、懇談の場でふらついた高齢者にまっさきに気づかれ、手を差し伸べられたのが雅子さまでした。
先日、愛子さまと3人で東京国立博物館を訪れた際には、報道陣の位置から愛子さまが見えづらかったからと、陛下に撮影のやり直しを提案されました。本来ならばお付きの人間の役目ですが、それほどまでに雅子さまのお気持ちに余裕があるのは確かです。その自信は、体調面の安定からきているのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
御代がわりから4年を迎え、ようやく令和皇室が本領を発揮しようとしている。
「2021年はお住まいが皇居に移り、ハード面が整いました。また、地方公務が再開されソフト面も順調に動き始めている。いよいよ陛下と雅子さまによる、新時代の皇室の体制が整ったと言っていいでしょう」(前出・宮内庁関係者)
2023年には鹿児島(国民体育大会)、北海道(全国豊かな海づくり大会)、石川(国民文化祭)、岩手(全国植樹祭)での地方公務が予定されている。新年一般参賀は、国民と皇室の距離が再び縮まる一年の幕開けを祝うものになりそうだ。
※女性セブン2023年1月5・12日号