芸能

泉ピン子、渡鬼ファミリー勢揃いドラマに出番なし 「えなり」選んだ石井ふく子との対立泥沼化

泉ピン子

渡鬼ファミリーが勢揃いしているドラマに出番がない泉ピン子

 脚本家の橋田壽賀子さん(享年95)は、日常の些細な出来事をきっかけに、親族や友人、ご近所で起こるいざこざを巧みに物語へと作り変えていった。彼女の死からまもなく2年。泉ピン子(75才)と石井ふく子(96才)の間には橋田さんも予想しえなかったであろう、ドラマさながらの嫉妬心や憎しみが渦巻いていて──。

「ぼくは橋田壽賀子先生の作品を見て育った世代なので、石井ふく子プロデューサーがぼくに声をかけてくださったことには率直に驚きました」──今春放送のスペシャルドラマ『ひとりぼっち ─人と人をつなぐ愛の物語─』(TBS系)の主演に抜擢されて、喜びのコメントを寄せたのは嵐の相葉雅紀(40才)だ。

 話題のドラマのプロデューサーを務めるのは『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)など数々の人気番組を手がけた石井ふく子。内容は、盟友として石井と長くタッグを組み、『渡鬼』の脚本を担当した橋田壽賀子さんに捧げる愛の物語だという。

「石井さんが橋田さんのため3年ぶりに手がける肝いりドラマだけに、ナレーションに石坂浩二さん(81才)、キャストには角野卓造さん(74才)、中田喜子さん(69才)、藤田朋子さん(57才)、そしてえなりかずきさん(38才)と“渡鬼ファミリー”が勢ぞろいするのです」(テレビ局関係者)

 しかし、そこに本来いるべき女優の名前が見当たらない。TBS関係者がため息をつきながらつぶやく。

「『渡鬼』のメインキャストである泉ピン子さん(75才)はドラマに出演しません。最後の最後まで“もしかしたらピン子さんを飛び込みで参加させるのではないか”との期待がありましたが、叶いませんでした。橋田先生を追悼する記念ドラマにピン子さんを出演させないなんて……石井さんは相当な覚悟をお持ちなんでしょう」

 ピン子がブレークしたのは、1983年に出演したNHK連続テレビ小説『おしん』の母親役がきっかけだった。同作の脚本を担当した橋田さんとピン子は公私にわたって親交を深め、その後もピン子は数々の橋田作品に出演した。橋田さんを「ママ」と慕うピン子は、橋田ファミリーの「顔」ともいえる存在である。

 一方、石井と橋田さんの関係はより長い。2人が初めてコンビを組んだのは、1964年の東芝日曜劇場『袋を渡せば』に遡る。その2年後、1966年に橋田さんが結婚したTBSのプロデューサー・岩崎嘉一さんは、石井が橋渡し役となって交際に発展したという。以降、60年近くにわたって何でも言い合える関係が続き、年齢が1つ下の石井に向かって橋田さんが「姉の言うことは聞くもんだ。あんたは妹なんだから」と口にするなど、2人は姉妹のような間柄だった。

 橋田さんを頂点に、石井とピン子が左右に広がる強固なトライアングルは、1990年に始まった『渡鬼』シリーズが30年にわたって人気を集める大きな原動力となったといえよう。だがその関係性は、あるときふと崩壊を迎える。2021年4月に橋田さんが急性リンパ腫のため息を引き取ると、ピン子と石井の関係に亀裂が生じたのだ。

「もともとあの2人は、橋田壽賀子という希代の脚本家がつないだプロデューサーと女優という関係でしかなかった。中心にいるのはあくまで橋田さんであり、石井さんとピン子さんはビジネスライクなつきあいでした。むしろ強固なトライアングルというより、橋田さんを取り合う“三角関係”といった方がシックリくる。橋渡し役の橋田さんが亡くなったことで、ピン子さんと石井さんの関係が悪化するのはある意味、必然のことでした」(橋田さんの知人)

関連キーワード

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン