芸能

杉良太郎が特殊詐欺に立ち向かう「殺人をも犯す犯罪集団に重い罰則を」乃木坂46、町田啓太、城島茂らも訴え

決意表明

特別防犯対策監を永久委嘱されている杉良太郎。15才のときに刑務所や少年院の慰問、視察を始め、慈善活動は今年で64年目

「特殊詐欺は被害者が“騙された自分がバカだった”と家族にも打ち明けられず、警察に被害届を出すこともためらい泣き寝入りしてしまう。そんな特殊な犯罪傾向にあるために犯罪件数、被害額は計り知れないほど、深刻です。

 特殊詐欺に立ち向かうため自分に何ができるのか。特別防犯支援官を委嘱された皆さんは全国の警察官の一員として訴えるべきことはしっかりと訴えて、意識を高く活動に取り組んでいただきたい!」

 厳しい表情で語気を強めたのは、警察庁より特別防犯対策監を永久委嘱されている杉良太郎。3月14日に自身が牽引する「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)決起集会が東京都内で行われ、登壇を控えた11名の特別防犯支援官を集めて、“活”を入れた。

 警察庁によると、昨年の特殊詐欺被害額は361億4000万円。2014年の565.5億円をピークにして額こそ減少したものの、未だ全国で悪質な犯罪が相次ぎ、昨年は被害が増加。決起集会では「特殊詐欺根絶」と大きく掲げてチームの覚悟を露わにした。

 特殊詐欺を撲滅すべく、杉は2018年にSOS47を立ち上げて著名人の特別防犯支援官と対策活動に励んできた。この日は特別防犯支援官の伍代夏子、城島茂、松本利夫、乃木坂46・黒見明香、AKB48・向井地美音、HKT48・運上弘菜、STU48・福田朱里、SKE48・斉藤真木子、NMB48・塩月希依音、吉原朝馬、町田啓太も登壇。活動への決意を口々に語った。

 高齢の女性に被害が集中しているとされる特殊詐欺について「家族の絆」の重要性を強調したのは、チーム発足時から活動を続ける伍代だ。

「被害に遭いやすいご高齢のかたはなかなか自分で対策をすることはできません。まわりの人がおせっかいをする、まわりの人におせっかいになるという意識がもっと広まっていくよう、特殊詐欺の怖さを今後も伝えていきたいです」

 その思いは、これまでシニア世代へ向けた発信を中心に担ってきた伍代だからこその気付きだったと、明かす。

「昨年の10月に私としては初めて、若い世代へ呼びかけをしたんです。山形県で地元の中学・高校を訪れ、おじいちゃん、おばあちゃんに詐欺に気をつけるよう、常に声をかけて守ってあげてほしいと訴えました。“皆さんの言うことなら聞いてくださる。お孫さんからの呼びかけがいちばん効果的なんですよ”と。

 そう伝えると、10代の生徒さんたちがハッとしたように感じたんです。その表情の変化は4年の活動でとりわけ印象的な出来事でした」

 特殊詐欺は決して他人事ではない。犯罪の標的にされるシニア世代だけでなく、すべての世代が特殊詐欺を自分事として日頃から意識することで犯罪の抑止にもつながるのではと、期待を込めた。

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン