ドラマのロケ地としても有名な神宮外苑のいちょう並木(時事通信フォト)
明治神宮の宮司と「意見交換」
前出の宮内庁関係者がこう明かす。
「秋篠宮さまが明治神宮外苑の再開発事業に関心を持たれているようです。もちろん、お住まいの赤坂御用地の隣接地であり、明治天皇という先祖を祀る土地でもあるので、その再開発に興味を持たれない方が不自然です。しかも、そうしたタイミングで、秋篠宮さまが明治神宮の幹部と面会する機会があり、その場で神宮外苑の再開発に関しても意見交換をされたようだという話があるのです」
秋篠宮さまといえば、自然や文化に対する造詣が深いことで知られている。幼少期からナマズなど生き物に興味を持たれ、学生時代には自然文化研究会を立ち上げられた。英オックスフォード大学留学時にはロンドン自然史博物館で研究に励まれたこともある。現在も「日本植物園協会」総裁など自然分野の各種団体のトップを務められている。
「次女の佳子さまはこの5月下旬、宮城県で行われる『全国都市緑化祭』にご臨席されます。このご公務は眞子さんから引き継がれたもので、秋篠宮家全体で自然にかかわっているといえるでしょう。秋篠宮さまが明治神宮幹部と再開発の話をされたならば、樹木伐採についてではないでしょうか」(別の皇室記者)
秋篠宮さまが接点を持たれた「明治神宮の幹部」とは、宮司の九條道成氏のことではないかという。
「九條家はそもそも天皇家と血縁関係の深い藤原氏の嫡流の家柄です。明治維新後は、爵位の最高位である『公爵』に叙せられました。道成氏の曾祖父の妹は、大正天皇の妻・貞明皇后。つまり、道成氏の父・道弘氏は上皇陛下の再従弟にあたる関係なので、秋篠宮さまと道成氏は遠い親戚なのです。
秋篠宮さまと道成氏は旧華族の親睦団体『霞会館』の集まりなどで顔を合わせることがあり、2人は同世代で話も合うようです。いろいろ意見交換される中で、神宮外苑の再開発が話題にのぼっても不思議はありません」(別の宮内庁関係者)
小池都知事が名指しで「明治神宮」を持ち出したことで、再開発の推進派も反対派も、にわかに代表役員(宮司)の九條氏の動向に注目を寄せることになった。しかも、その九條氏は秋篠宮さまと「樹木伐採」について情報交換をしているかもしれない──。
「思い出されるのは2021年夏の『拝察』発言です」
ある宮内庁関係者はこう振り返る。「拝察」発言とは、コロナ禍での東京五輪開幕を控え、西村泰彦宮内庁長官が異例の発言をしたことを指す。
「五輪開幕まで約1か月というタイミングの会見で、『天皇陛下は、国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになる五輪開催が感染拡大に繋がらないか、ご懸念されていると拝察しています』と発言したのです。長官が『拝察』といえば、これは事実上、『陛下がそうおっしゃっている』と捉えるのが皇室の文化。そのとき東京五輪の関係者は一斉に顔面蒼白になりました」(前出・宮内庁関係者)