九州を訪れられた秋篠宮さま御一行は道の駅で『五木の子守唄』を聴かれた
この発言を、当時も都知事だった小池氏がまさか忘れているわけがないだろう。前出の都政関係者が続ける。
「『拝察』発言の再来を小池さんも開発推進派も恐れているんです。秋篠宮さまご自身のお言葉でなくても、皇嗣職大夫のような側近、もしくは、天皇陛下と意見を一致させられることにより宮内庁長官や侍従長などから『神宮外苑の樹木の大量伐採に懸念を持たれていると拝察される』といった旨の発言が出るようなことがあれば、神宮外苑の再開発事業は一気に暗礁に乗り上げるでしょう。陛下や秋篠宮さまのお気持ちを、事業者である明治神宮が無視するとは考えられませんから」
どこまで踏み込んだ発言をされるかは別として、“皇室のスポークスマン”として時に歯に衣着せぬ発言をされる秋篠宮さまが一連の計画に直接言及されないとも限らない。
「計画への態度は表明されないまでも、『樹木を切ることは好まれない』といった趣旨のことはおっしゃるかもしれません」(前出・宮内庁関係者)
宮内庁と明治神宮に尋ねたところ、「今年に入って、秋篠宮さまと九條氏はご面会されていない」としたうえで、「(再開発計画については)回答を差し控えます」と回答した。樹木伐採反対、計画見直しを求める声が日増しに高まる中、秋篠宮さまは救世主となられるのか──そのご心中次第で、神宮外苑の未来の景色が大きく変わりそうだ。
※女性セブン2023年5月25日号