スポーツ

大谷翔平を奮い立たせる「音楽プレーリスト」 ラップ、アニソン、GLAY…水原通訳から流行りを吸収

首には高級ヘッドホンが(写真/共同通信社)

首には高級ヘッドホンが(写真/共同通信社)

 ホームランを確信した大谷翔平(28才)は、高々と打ち上げたボールを目で追うと、味方ベンチを指さして雄たけびを上げた。好青年の印象が強かった大谷が、今シーズンは闘志をむき出しにするシーンが増えている。数々の名曲が、二刀流を鼓舞していた。

 黒のキャップを後ろ向きにかぶり、パンツのポケットに両手を入れてバスから降車。6月下旬、「投打二刀流」で活躍を続けるロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が、貫禄の球場入りを見せた。

 大谷は3月に開催されたWBCで侍ジャパンを世界一に導くと、勢いそのままにシーズンでも好調をキープ。ここまで投手として7勝をマークし、打ってはメジャーリーグトップの本塁打を放っている(7月2日現在)。

 6月23日にはファン投票でリーグ最多得票を集め、3年連続でオールスターゲーム出場も決定した。

 メジャー6年目を迎えた大谷の球場入りは見慣れた光景にもなったが、好調を続ける今年はある変化が見られる。

「野球一筋の大谷選手は、プロ入り直後のインタビューで“音楽はあまり聴かない”と話していました。

 ところがWBCの前後から、首にヘッドホンをかけていることが多くなりました。移動中に音楽を聴いているようです。音質にもこだわっているようで、ヘッドホンはSONYの約6万円する超高級品です。以前は、“試合前に聴くこともない”とも話していましたが、いまは好みの音楽で自身を奮い立たせてから試合に臨んでいるようです」(在米ジャーナリスト)

 スーパースターの音楽プレーリストには、どんな楽曲がラインアップされているのか。

 6月中旬、プレーリストの“中身”が想像できる出来事が起きた。ラッパーのリッキー ダディ ダーティ(35才)がインスタグラムのストーリーズを更新し、自分の投稿を閲覧したユーザーが表示される「足跡」の画面を公開。そこに大谷の公式アカウントがあったのだ。

「日本人の父とケニア人の母を持つリッキーさんは、全身にタトゥーの入ったコワモテのラッパーです。真面目で爽やかな大谷選手が、彼のインスタグラムをチェックしていたことに驚きました。ただ、リッキーさんのラップは、センスのいい言葉選びがファンから支持されています。大谷選手は読書家で言葉をよく知っています。だからこそ、彼の日本語ラップが響くのかもしれませんね」(音楽関係者)

 リッキーのラップを実際に大谷が聴いているかは定かではないが、大谷にはラップで自身を鼓舞していた時期があった。メジャー移籍3年目、2020年のことだ。

 2018年に右肘、2019年に左膝を手術した大谷にとって、2020年は二刀流復活にかける大切なシーズンだった。当時、通訳の水原一平氏(38才)は、大谷の姿に重なるあるラップ曲を試合の「登場曲」に推薦した。

「ルーペ・フィアスコ&ガイ・セバスチャンの『Battle Scars(戦いの傷痕)』という曲で、“戦いの傷痕が消えていくようには見えない”という歌詞が出てきます。水原さんは“肘と膝の傷痕とともに戦い抜いてほしい”という願いを込めて選曲したのでしょう。実際に登場曲として大谷選手の背中を押しました。調子を崩して気持ちが折れそうなときには、自宅でもその曲を聴いてシーズンを戦った。この出来事が、大谷選手の音楽に対する考え方を変えたようです」(前出・在米ジャーナリスト)

関連キーワード

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン