──アーティスト活動で作詞をされるにあたって、言葉と向き合われている機会があると思います。お芝居をする上でも、台本の言葉に意識が向いたりされますか?
「そうですね。台本に込められている思いは、相当深いと思うんです。それを読み解いて、どういう意図でその言葉を発しているのかを考えると、いろいろ見えてくるんですよね。学生時代には、テストで読解力を問われるような問題は苦手だったので、その頃の自分では考えられないんですけど(笑い)。読み解けるようになったのは、役者のお仕事をしているからだと思います」
──アーティストとしては、CDデビュー5周年。どんな年にしていきたいですか?
「今年はツアーもありますし、これから演出をいろいろ考えていくんですが、細かいところまで妥協しないでつくっていきたいです。アーティストとして5年経つので、よりクリエイティブになりたいですね。役者は役を演じるので、そういう意味では音楽活動の方がより自由度は高いと思うんです。誰かに『この曲良いね』と言っていただけるとすごく嬉しいので、それを目指していきたいです」
──新曲をライブでパフォーマンスされるのも楽しみです。
「『zOne』は、ライブでは絶対に踊ります! MVでも踊っているので、そちらも楽しんでいただけたら嬉しいです」
──ちなみに、新曲のカップリングに収録されている『Stay with me』と『Vibe like lover』は、どんな作品ですか?
「この2曲はシティポップなちょっとレトロな雰囲気で、その渋さが大人っぽく聞こえると思います。『Stay with me』はサビが頭から離れなかったですし、『Vibe like lover』はテンポが珍しくて、吸引力がある曲だな…と。タイトル曲『zOne』では自分で作詞をしたので、実はカップリングも作詞をしようと思ったんですけど。デモの段階でついていた歌詞が良すぎて、このままいかせてくださいっていう話をしました(笑い)」
撮影/黒石あみ