芸能

芸能活動に復帰した坂口憲二、新しくなったビールCMが復帰をより強く印象づけた理由

サントリー生ビールHPより

サントリー生ビールHPより

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、坂口憲二(47才)の芸能活動復帰を印象づけた2つのCMが与えたビジュアル情報について。

 * * *
 サントリー生ビールのCM「海のために生きる人」篇が7月1日からテレビ放映された。出演しているのは、俳優の坂口憲二さん。今回のCMは3月に公開されたサントリー生ビールのCM「生きている人々」篇を、坂口さんバージョンに変えたものだが、この「ビジュアル情報」が効果的だった。

 坂口さんは2018年3月、厚生労働省指定の特定疾患「突発性大腿骨壊死症」を発症し、無期限で芸能活動を休止。その姿をメディアなどで見ることはなくなった。その後、活動休止中にコーヒーの焙煎士になり、千葉県の九十九里でコーヒースタンド「ザライジングサンコーヒー」を開業、メディアでも取り上げられた。そのHPには、焙煎士(ROASTER)として「初めまして、ザライジングサンコーヒーで焙煎を担当しています、坂口です」というコメントの横に添えられているのは日焼けした笑顔。大好きなサーフィンとコーヒーに囲まれ、素敵な時を過ごし元気を取り戻していることを感じさせるような笑顔だ。

 そしてこの3月、サントリー生ビールのCM「生きている人々」篇にサーフボードを手に出演。CM発表会時に送られたVTRメッセージでは、「CMでは海の男を演じさせていただきました。ほぼほぼ素の自分でした!」と笑みを見せた。人気ドラマとしてシリーズ化された『医龍-Team Medical Dragon-』(フジテレビ系)で天才外科医・朝田龍太郎を演じていた頃と変わらずカッコよく、休業していた間にさらに磨きがかかった内面からにじみ出てくる魅力が加わっていたのだ。

 それでも、日本のどこかで生きるみんなの物語というテーマのCMには、山崎賢人さん、上白石萌音さんらも出演。CM映像として流れたビジュアル情報には、三者三様、それぞれの日常における様々なシーンで構成されていた。ビジュアルは目に見えるさまや、視覚的であるさまという意味であり、ビジュアル情報は視覚的情報である。そのためか、坂口さん復帰に対する印象はそれほどインパクトが強いものではなかった。印象としては「元気になって、これから少しずつ活動を再開していくのだな」という感じだった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン