先場所、2年ぶりの幕内として東前頭14枚目で12勝3敗をあげ、7月場所は東前頭4枚目に昇進した大関経験者の朝乃山もいる。スキャンダルでの6場所出場停止から、序盤から上位陣と当たる地位に戻ってきた。
「今場所2ケタ勝って三役に返り咲けば、最短で来年1月場所で大関獲りとなる。人気、取り口ともに大関や横綱に相応しい。朝乃山が大関候補になった時に、大関が多すぎて昇進させにくいという展開も避けたい。そのために、3関脇のうちの誰かの昇進のハードルが高くなることも考えられるでしょう」(前出・ベテラン記者)
ご都合主義で昇進が左右されるという、相撲協会の得意技が出るのかが注目される。
※週刊ポスト2023年7月21・28日号