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【本塁打量産体制】巨人・岡本和真、シーズン50本塁打は可能か? 王、落合、松井のシーズン終盤の「固め打ちデータ」と比較

8月6日には1試合に3本塁打の「超固め打ち」でお立ち台に上がった岡本和真

8月6日には1試合に3本塁打の「超固め打ち」でお立ち台に上がった岡本和真

 巨人の4番・岡本和真の勢いが止まらない。0対1で敗戦した8月1日のヤクルト戦後、原辰徳監督がノーヒットの岡本に「和真、いた?」とコメント。いわゆる“空気”発言に奮起したのか、岡本は翌日から5試合で8発と超量産体制に入った。ホームランダービーでは2位の村上宗隆(19本)を大きく引き離し、30本でトップに立っている(成績は8月6日現在。以下同)

 8月6日の広島戦で岡本は、史上9人目となる6年連続30本塁打を達成。巨人では、王貞治(19年連続)、松井秀喜(7年連続)に次ぐ3人目の快挙だ。

 あらためて過去の岡本の30本到達時のチーム試合数を見てみよう。

【年:試合数(月日…シーズン全試合数/シーズン本塁打数)】
2018年:126試合目(9月8日…全143試合/33本)
2019年:137試合目(9月20日…全143試合/31本)
2020年:117試合目(11月7日…全120試合/31本)
2021年:92試合目(8月21日…全143試合/39本)
2022年:140試合目(9月24日…全143試合/30本)
2023年:97試合目(8月6日…全143試合/─)

 今年は自己最多の39本塁打を放った2021年に次ぐスピードとなっている。最近の爆発ぶりを見れば、40本を超えて50本すら期待できそうだ。巨人では王、松井に次ぐ大台の可能性を探ってみよう。過去に日本球界で50本を打った選手は延べ15人いる。30本到達時のチーム試合数はこうなる。

【シーズン本塁打数:名前(所属・年)30本到達試合(月日/シーズン全試合数)】
50本:王貞治(巨人・1977年)90試合目(8月9日/全130試合)
50本:落合博満(ロッテ・1986年)74試合目(8月6日/全130試合)
50本:松井秀喜(巨人・2002年)95試合目(8月9日/全140試合)
50本:カブレラ(西武・2003年)85試合目(7月21日/全140試合)
51本:小鶴誠(松竹・1950年)78試合目(7月22日/全137試合※)
51本:王貞治(巨人・1973年)84試合目(8月10日/全130試合)
51本:ローズ(近鉄・2003年)80試合目(7月12日/全140試合)
52本:野村克也(南海・1963年)88試合目(8月4日/全150試合)
52本:落合博満(ロッテ・1985年)91試合目(8月27日/全130試合)
54本:バース(阪神・1985年)70試合目(7月27日/全130試合)
55本:王貞治(巨人・1964年)72試合目(6月21日/全140試合)
55本:ローズ(近鉄・2001年)75試合目(6月27日/全140試合)
55本:カブレラ(西武・2002年)85試合目(8月2日/全140試合)
56本:村上宗隆(ヤクルト・2022年)82試合目(7月13日/全143試合)
60本:バレンティン(ヤクルト・2013年)78試合目 (7月13日/全144試合)
※1950年のセ・リーグは140試合制だったが、松竹は137試合でシーズン終了。

 この中で最速は1985年のバースの70試合目、最遅は2002年の松井秀喜の95試合目となる。

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