サイドの編み込みがワンポイントに(8月、那須御用邸。写真/JMPA)
持続可能性への関心の高さは、雅子さまのファッションにも見受けられる。今回のご静養には、30年近く使われているバイカラーのショルダーバッグを持参された。お出ましの際のお召し物は、時折アレンジを加えられて長い期間使われている。
「愛子さまがお召しになられたワンピースには『ウオッシャブル』という特徴もあります。家庭でも洗濯が可能ながら、形崩れをしない素材で、長く使うことができる。購入する際には、素材のよいものを選び、時にはリメイクしながら使い続けるという思想が受け継がれているのでしょう」(皇室記者)
また、雅子さまと愛子さまのファッションは、「メーカーやブランドが極力わからない」という共通点もある。
「2013年の那須でのご静養の際、愛子さまは一目でそれとわかるグッチのバッグをお持ちでした。当時、愛子さまは小学6年生ながら、その価格は約4万円で、大きな話題になった。それ以降、おふたりはブランドが特定されるようなファッションを注意深く避けてこられたように見受けられます」(宮内庁関係者)
日本を知らないと根無し草になる
愛子さまは大学ご入学後、日を増すごとにファッションに興味を持たれてきたという。
「ラメが光るアイシャドウを使われたり、髪を巻かれたりと、ファッションに関する愛子さまの感度は高まっているように思います。雅子さまとおしゃれについてお話をされる機会も、格段に増えたそうです」(前出・宮内庁関係者)
そしてこの夏、大学生活で最後となるご静養で、これまでにないほど雅子さまにそっくりなお姿を披露された。
「大学4年生といえば、ご卒業後の進路を意識される時期。将来を思案された愛子さまは、より身近に若き日の雅子さまを感じられて、憧れのようなお気持ちで、彷彿とさせるような内巻きのボブカットにされたのではないでしょうか。それでいて、雅子さまと異なり、前髪を作られて、“ご自分らしさ”を表現されています」(前出・皇室記者)
愛子さまは現在、学習院大学文学部日本語日本文学科に通われており、夏休み中も卒業論文のご準備に熱心に取り組まれている。放送作家のつげのり子さんは、愛子さまの学部選択には雅子さまの影響があったと分析する。
「雅子さまはお父様が外務省に勤務されていた関係で、幼少期を長く海外で過ごされました。そのためか、お母様には『海外にいるからこそ、日本の文化と歴史を深く知らないと根無し草になってしまう』という教育方針があったそうです。雅子さまもその重要性を認識され、ハーバード大学在学中には日本文化を広めるご活動をされていました。
そうした雅子さまのお考えを理解されている愛子さまは、将来的な留学や海外公務の可能性を鑑みて、日本を深く知ることができる学部に進学されたのではないでしょうか」