2019年、はじめしゃちょー(中央)が静岡県議選挙PRの委嘱式に出席した(時事通信フォト)

2019年、はじめしゃちょー(中央)が静岡県議選挙PRの委嘱式に出席した(時事通信フォト)

YouTuberはけしてオワコンではない

 述べてきたように、YouTubeはTikTokに押され気味で、YouTuberの収益も下降しているが、即ち「YouTuberがオワコン」というわけではないだろう。YouTubeは世界で25億人以上のユーザーがいると言われ、日本国内だけでも月間アクティブユーザー数は7000万人に上る。プラットフォームとしてのYouTubeは圧倒的なものだ。

 YouTuberの収益源は広告収益だけでなく、企業等とのタイアップや、YouTubeライブでのスパチャ(投げ銭)、イベントやグッズの収益などもある。YouTubeショートとTikTokからYouTubeチャンネルに誘導したり、YouTubeライブで生配信しスパチャを得ているインフルエンサーも多い。

 UUUMが得る所属YouTuberの広告収益の2割は、人気が出て収益が上がれば上がるほど高くなるが、既にチャンネル登録者数を多く抱えるインフルエンサーにメリットは少なく割高感が出てしまう。それ故、木下ゆうかや関根理沙等の人気YouTuberが事務所を離れるきっかけともなっていた。

 同社は今後、YouTuberのマネージメント事業中心から、インフルエンサーと共にビジネスを作っていくマーケティング事業に力を入れていくと見られる。時代に合っており、インフルエンサーにもメリットがあるため、今後のUUUMの活動には期待が持てそうだ。新たなYouTubeを取りまくビジネスがどうなっていくのか、今後も注目していきたい。

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