実は社名についても会社側は、当初は変更することを検討していたという。ところが、意外なことにタレントたちの間から変えないでほしいという意見が次々に上がった。
「被害者のことを最優先で考えることは当然ですが、皆で話し合いを重ねる中で、社名を変えることに戸惑うタレントも少なくなかったそうです。いまいる仲間たちがバラバラになっては元も子もない。拙速に決めるべきではないという意見も無視できず、当面の間は継続することに決まったといいます」(レコード会社関係者)
東山が指摘したように性加害が卑劣な行為であることは疑いようもない。一方で、問題が明らかになるまでジャニー氏を慕っていたタレントたちはいまも複雑な思いを抱き続けている。
件の会見後、和歌山県の高野山に立つジャニー氏の墓には、誰の手によるものかは不明だが、真新しい花が手向けられていた。木村の「show must go on!」という言葉には、残されたものたちの悲壮な覚悟と、前を向くための強い決意が込められている。
※女性セブン2023年9月28日号