交流戦で対戦した日本ハム・新庄剛志監督と中日・立浪和義監督は、ともに2年連続で不本意なシーズンを送っている

交流戦で対戦した日本ハム・新庄剛志監督と中日・立浪和義監督は、ともに2年連続で不本意なシーズンを送っている

 日本ハムは、打線では万波中正が初の20本塁打をマーク。投手陣では上沢直之、加藤貴之、伊藤大海の3人が規定投球回数を投げて防御率10傑に入っている。8月には14勝11敗1分で月間成績2位になった。

 中日は、打線では細川成也や宇佐美真吾の移籍組が活躍。岡林勇希も29試合連続安打を放つなど今年も結果を残している。投手陣では高橋宏斗、柳裕也、小笠原慎之介の3本柱が安定している。ただ、今季全ての月で負け越し、3位以上は一度もない。

「日本ハムは来季に期待できそうな雰囲気は出てきました。中日は投手陣が元々いいですから、やり方次第では上位に進出できる。3年前の2020年は3位でしたしね。

 そこで注目を集めるのが、立浪監督の手腕です。恩師である星野仙一氏のように厳しい指導をしていますが、現代の選手気質に合っているのか。厳しい一面を見せつつも、基本的には選手に寄り添う新庄監督と違い、立浪監督は昭和の野球を引きずっている印象です」

京田陽太の強制送還がチームに与えた影響

 立浪監督は“恐怖政治”で選手にプレッシャーを与えて奮起を促しているように見える。その手法がファンの不信感につながっている面もあるだろう。たとえば昨年、不動のレギュラーだった京田陽太を「戦う顔をしていない」として試合中に強制送還させ、シーズン終了後にはDeNAにトレードした。

「これがチームに悪い意味での緊張感を与えた。選手が常に監督の顔色を窺うような雰囲気では創造性が生まれず、持っている力以上のモノが出せない。今のままの監督と選手の関係性が続くのであれば、若手も萎縮してしまい成長も期待できないのではないか」

 プロ野球で同一監督が3年連続最下位になった例は、2リーグ制になって以降は、1956年から1958年の大洋・追畑正巳監督、1959年から1961年の近鉄・千葉茂監督(1959年は6月19日以降は林義一が代行監督)、1970年から1972年の西鉄・稲尾和久監督、1999年から2001年の阪神・野村克也監督の4人しかいない。

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