雨の中、招待者たちと言葉を交わされる両陛下(5月、港区赤坂御苑。時事通信フォト)
陛下より質問数が多い
両陛下、特に雅子さまは親しみを込めて、一人ひとりと等しく言葉を交わすことを重視される。そのため、公務の場でもお話が長引くケースが多いという。
「先の石川でも2日目に訪れた視察先で、ご昼食の時間を削ってまで一人ひとりと言葉を交わされていました。午後に訪れた石川県立図書館でも奉迎した関係者にお礼のお声がけをされていましたが、宮内庁職員は言葉に出しておりませんが、予定より時間が押していることにヤキモキしている様子でした。
両陛下のお気持ちを尊重することを大前提とし、宮内庁の担当者たちはおふたりとよく話し合われる必要があるかもしれませんね」(前出・皇室記者)
ご病気の療養中である雅子さまについては、周囲に“お疲れがたまっているのではないか”と心配する声もあるようだが、ご体調は安定しているという。
「雅子さまは時間をみつけて散策をされるなど、体調管理に余念がありません。妃殿下時代には遠慮気味なところもありましたが、皇后になられてからは、公務の場でご自分から進んで話しかける場面もよく見受けられます。視察先でも、陛下よりも雅子さまの方が質問数が多いこともあるように感じるほどです。次の園遊会にも自信を持って出席されるでしょう」(前出・宮内庁関係者)
そうした雅子さまのお気持ちに水をささないためにも、宮内庁では春の反省を踏まえ、対策を講じるという。
「春の園遊会の混乱の要因には、宮内庁職員の間で、コロナ以前のノウハウの引き継ぎが充分でなかったことも挙げられます。招待客の帰路の誘導も皇宮警察とのやり取りが滞り、スムーズな帰宅を促せませんでした。今回はスタッフ間の連携を見直し、悪天候に備え仮設テントの数を増やすなど、より周到に準備を進めているようです。両陛下の会話の時間配分についても、何らかの工夫をするものとみられます」(前出・宮内庁関係者)
御代替わりからはや5年。これまでは“遅刻癖”などが指摘されてきた雅子さまも、令和流を着実に積み重ねられている。令和の皇后としての存在感を増す雅子さまが、憧れの歌姫の前で“完全復活”のお姿を見せられる──。
※女性セブン2023年11月2日号