芸能

【もんたよしのりさん哀悼秘話】西城秀樹さんに託した名曲『ギャランドゥ』と歌手活動を後押しした最愛の妻

歌手活動を後押しした最愛の妻

歌手活動を後押ししたのは最愛の妻だという

 名曲『ダンシング・オールナイト』が160万枚を超えるヒットを記録し、1980年代初頭に人気の頂点を極めたもんたよしのりさん。当時を代表するもうひとつの作品が、友人でもある西城秀樹さんのために作った『ギャランドゥ』だ。激動の人生を歩んだ2人のスターの運命が交差した奇跡の時代──。

「本当に突然のことで、奥さまも憔悴していらっしゃって……。玄関先でお悔やみを伝えると、目に涙を浮かべてらしてね。テレビでは有名な歌手かもしれないけど近所の子供たちにとっては“門田のおっちゃん”。最近も子供たちと楽しそうに遊ぶ姿をお見かけしていたので、寂しいし、残念でなりません」(近隣住民)

 10月18日、シンガーソングライターのもんたよしのりさんが大阪の自宅で大動脈解離のために亡くなった。享年72。親族だけで葬儀を済ませた後、訃報は22日に公式ブログを通じて公表された。

「朝方、自宅のトイレで意識を失っているところを発見され、病院に搬送された後で息を引き取ったそうです。今年8月に神戸で約4年ぶりのライブを行い、9月下旬にもNHKの音楽番組『うたコン』に生出演したばかりでした。直前まで体調の異変などは見られなかったそうで、所属事務所も《あんなに元気でいつもパワフルだったもんたが、天国へ向かうなんて、今もまだ信じられない気持ちでいっぱいです》とコメントしています」(スポーツ紙記者)

『うたコン』は久々に出演した歌番組で、もんたさんは自身の最大のヒット曲『ダンシング・オールナイト』と、西城秀樹さんに提供した『ギャランドゥ』を熱唱。SNSのトレンドに入るほど注目されたことに感激し、ブログに《こんなご褒美もらえるねんなぁ?! 又、がんばろうと素直に思える。みんなに感謝です。ありがとう!》と綴っていた。

「今年7月のインタビューでは、コロナ禍にライブができず、毎日のように近所の子供たちと遊んでいたことを明かしていました。《普通の年寄りになりだした》と自嘲気味に語っていたものの、ライブ活動の再開が決まってからは喉をしっかり作り、体も鍛えていたそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 今後の活動を《ミュージシャン人生の最終章》と位置づけていたもんたさんにとっては、音楽をやることこそがいちばんの“栄養剤”だった。インタビューでも《新しい自分が出来上がってきた。今、ものすごいフレッシュやねん》(『神戸新聞NEXT』7月28日付)と語り、ファンに自身の生き様を見てほしいと呼びかけていたという。

「2018年5月に旧知の西城秀樹さんが亡くなったとき、大きなショックを受けたもんたさんはブログに《一つの時代の終わりを感じます》と記していました。1983年に発表された秀樹さんの代表曲『ギャランドゥ』はもんたさんが作詞と作曲を手がけた作品です。

 所属事務所を独立した秀樹さんが、友人のもんたさんに『一発目の曲を書いてほしい』と依頼し、秀樹さんの自宅で朝までかかって書き上げたのだとか。出来上がった歌を聴いた秀樹さんは『ギャランドゥって何だ?』と、不思議に思ったそうですが曲は大ヒットを記録し、その年の日本レコード大賞で金賞を受賞しました」(レコード会社関係者)

 西城さんは後に、コラムでこう振り返っている。《後ろ盾がなくなって誰も寄ってこないときに、「やあやあ」って遊びにきてくれたもんたよしのりには本当に感謝している。独立後の最初のヒットだったしね》(『週刊朝日』2008年11月7日号)

 一方で、世界中を放浪し、発展途上国の人々のためのチャリティーイベントに取り組んでいたもんたさんに、西城さんも協力を惜しまなかった。

「もんたさんは秀樹さんを“スーパースターらしからぬ自由人”と表現していました。2001年に最初の脳梗塞を患った秀樹さんは、その後も繰り返し脳梗塞を発症されました。もんたさんに“リハビリを本気で頑張っても再発するんだよ”と嘆いたそうですが、友人としてどんな言葉をかけてよいのかわからなかったといいます」(前出・レコード会社関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン